いきなり腐ったようなブドウの写真を載せてしまったが、これが貴腐ワインの元となる貴腐ブドウ。
左の写真が糖度約30%くらい、右の写真で糖度約40%くらいになっているのだそうだ。
写真の貴腐ぶどうはシャルドネ種で、フランスのブルゴーニュ地方ではモンラッシェやムルソーなどの畑で栽培される代表種として有名な白ブドウ。
また、シャンパン用にも使われるブドウでもある。
塩尻市の桔梗ヶ原には9つのワイナリーがある。
五一ワイン(林農園)、イヅツワイン、信濃ワイン、アルプスワイン、メルシャン、JA塩尻ワイン、サントリー、勝沼ワイナリーと最近できたKIDOワイナリー。
ことにKIDOワイナリーは家族3人で経営する小さなワイナリーで、有機栽培したブドウを使うワイナリーとして雑誌なんかに紹介され始めている。
この他に桔梗ヶ原の外れにある県立志学館高校が全国で唯一、ワインの醸造免許を持つ高校ワイナリーとして「桔梗ワイン」を作っている。
今回のイベントには、志学館高校ワイナリーを除く9社が参加していた。
左が『垣根式栽培』と呼ばれる欧米に多く見られるブドウ栽培方式で、摘果を施して選りすぐったブドウを栽培する場合に用いられる。
中央は日本に多い『棚式』のブドウ栽培方法。
右は垣根式栽培と同じだけど建物の壁を利用している。(上のイヅツワインの建物で栽培されているもの)
どれも赤ワインに用いられるメルロー種のブドウ。(すべて9月下旬撮影)
ワインフェスタ開催中は普段は公開していない工場や地下の倉庫なんかの見学もできる。
左の写真は信濃ワインの地下倉庫。一樽の中に約800本前後のワイン(フルボトル)が入っているのだとか。
倉庫の中は気温が15℃前後、湿気が70%ほどに自然に保たれているので換気などはしていないそうで、中はカビ臭い。(壁もカビがびっしり…)
壁の一隅に保存されていたのは信濃ワイン創業時のブランド『エビスワイン』のラベルと50年前の創業時に作ったワイン。
当時はコルクじゃなくて、ビール瓶のようなボトルに詰めて王冠を被せていたんだって。
50年前ものワイン、飲めるのか…!?
今年こそワインフェスタを存分に楽しもうと、9月から各ワイナリーを訪れて写真や資料を集めていたのに、急遽、日曜日に転職先企業の副社長面接が予定に入ってしまった。
仕方ないから上京する前に五一ワインで貴腐ブドウを、信濃ワインで地下倉庫をそれぞれ駆け足で見学して、その後にKIDOワインと井筒ワインの横を通り抜ける…という祭もへったくれもない一日だったので書く内容がない。
横浜まで車を運転するので各ワイナリーの無料試飲会も参加できず、今日から発売されるワイン新酒を買っただけ。
でも撮った写真がモッタイナイから、無理やり記事に。
ちなみにワインフェスタは2,000円(当日2,200円)の入場券を買うと、漆塗りの特製ワイングラスが2脚もらえて、その上各ワイナリーで
ワインの試飲がほぼ飲み放題。
ワイン好きには堪らんイベントです。
いっそのこと、ワインの試飲と同時に美味しい料理も食べたい!と思っていたら、ワインと料理を楽しむ
「ヌーボーワインフェスティバル」や
「ワインと語る夕べ」というイベントも他にあるのだとか。
今度こそ、参加するゾー!!
そうそう、2006年桔梗ヶ原産ヌーボー(添加剤無添加の新酒)、各ワイナリーから発売中です。
甘口中心だけど、飲みやすくて美味しいよ!