Rikoの再建日記~気ままな恋文

病期3の乳がんから自家組織再建、リンパ浮腫治療、抗がん剤後の薄毛治療など、心身共に毎日が昨日からの再建って感じの日々♪

パリリコその2

2014年10月05日 19時36分26秒 | 旅行

最高のエンターテイメントだった。

伝説のムーランルージュにいった。

キャバレーというと、なんか日本の感覚だと、おねえさんが接客してお酒のんで~みたいなちょっと淫靡な感じもするけど、ぜんぜん違う。これがホントの原型なのかな?1889年からオープン。

とにかく、すごかった。

 

 

撮影はこの売店まで。店内は絶対禁止を堅持。

お店自体がもうプロ意識が最高で誇り高く、プライドが見事にいい意味であらわれ、それが本物であることを随所でみせつけてくれた。マナー違反(撮影したり、自己中な要求をするお客には毅然とした警告をする。)人種や一見さんなどの旅行客を問わず、皆を平等に同じ楽しみを与えようとする姿勢がすごいわかる。

お料理も温かく美味しい。今回の旅で食べた食事では一番だった。ギャルソンっていうのかな?彼らの動きも見事!900席満席をシャンパンをポンポンとリズミカルにあけ、積み上げたお皿を軽やかにテーブルを縫うように運んでいく姿はそれだけでひきつけられた。

 

店内は傾斜があってテーブルが重なっていくような小さな劇場のよう。それぞれにちょっとレトロな赤いテーブルランプがあって、その光だけで幻想的。

なんというかね、ライブ会場のペンライトともまた違うのだな、別の重み。歌舞伎や相撲の会場の独特の高揚感にも似てるけど・・・・・初めて坂東玉三郎さんの演目を間近で見た感激ともちかいけど・・・・・だけど、違う。

それらはもう一度来たいと思うもので、ここは、もう一度来たいとも確かにおもうけど、それより生きてるあいだにこの空間に来られて幸せだったとという思いの方が強いのだ。たった一度の経験でもいいとおもってしまうんだな。異国だからなのか。その思いの根底にあるのはどこが違うのかはわからない。

度胆抜かれるステージ、美しく可愛いダンサーにイケメンダンサーもきっと地元ではスターなのだろう、日本のタカラヅカ的存在かな。演出の見事さは、日本の芸能・演出関係者なら、何度も通い刺激を受けた場所じゃないのかな。

ステージ以外でちょっと番外編で面白かったことがある。

テーブルは満席。日本人はわずかで、様々な国から観覧に来てる。異国感はんぱない。ヨーダがでてくる映画なんだったけ?えーと、スターウォーズか、あの何話かの宇宙会議のシーンも連想できる。

お料理の間に、私達のテーブルと通路を挟んだ隣の席の婦人の椅子の下にふと目がいった。

んが!?

あぁんが!?

もも、もしやの落し物。

入れ歯。

まさかの入れ歯やでぇ~~。でかめの口。リアル入れ歯!

漫画やんか~~

そのテーブルの人たちの食事の口元に思わず目が行く。

違う。彼らじゃない。どこどこ、この入れ歯の持ち主!

色んな席にめをやるけど、不審な食べ方の人は見つからない。

きっと、この会場のなか、ギャルソンやお客さんの足に蹴飛ばされ、転がって、流れ流れて、今、私の隣の婦人の足元で「ぐあはは」と持ち主失くしてそこにとどまっているのでしょう。

ダンナッチと笑ってうけてたけど、ま、ほっとくのも何なんで、通りかかった若いギャルソンにそれを指さし教えてあげた。

彼、ちょっと顔を赤らめ、ダンナッチに手渡そうとする。

お~~~~

ちゃうちゅう全力で否定した。落し物と分かってくれた彼の顔がまた少し赤くそまる。

そして、ナプキンにしっかとくるんで、上司と思われる少しお姉さんの仲間に指示を仰ぐ。それを見た彼女の

オーマイガッ!!\(◎o◎)/! な横顔がホントに映画のワンシーンのようだった。

どこもかしこも素敵なワンシーンだけど、ここはエンターテイメントの最高峰!笑のシーンも珠玉もの