Rikoの再建日記~気ままな恋文

病期3の乳がんから自家組織再建、リンパ浮腫治療、抗がん剤後の薄毛治療など、心身共に毎日が昨日からの再建って感じの日々♪

放射線のリスクと最終判断

2011年03月22日 23時49分56秒 | 乳房再建入院~手術


私の場合、放射線をあてているので、ドナーのお腹の皮膚や脂肪に栄養を与える胸の周りの血管

が、綺麗にドナー血管と繋がりちゃんと機能するのかどうか・・・・・・

それが最後まで不安リスクとしてあった。

もし、機能しなければ、
再建の失敗となる。イコール胸に移植した脂肪と皮膚に血流が上手く流れなく、
結果として、その胸(移植した組織)が壊死するということだ。

そうなると、結論としては胸は元にもどし、お腹だけに新たなキズを作ってしまうという
結果になるということだ。

この確率は普通の人(放射線をあててない人)ならしかるべきマイクロサージャリーの技術のある病院だったら

今のところ1%くらいとのことのようだ。

でも、私の場合はこの確立がもっと高くなる。事前に血流の音を聴いたり、エコー画像で確認しても、

その血管が吻合に耐えうるかどうかは未知数。

で、

オペ前の最終説明の段階で、もし、胸を開けてみて、3か所の候補(内胸・脇・鎖骨下)に栄養血管がもろい感じ、もしくは有効なものが見つからなければその時は、腹直筋をそのまま持ってきて再建する方法に切り替えますか?

との打診があった。

私の答えは即座に「NO」

腹直筋を使う再建をするのなら、再建は諦める。腹直筋をつかって、その後腰痛やヘルニアに悩まされて(そのリスクが高くなる)生きても、それじゃ胸を手に入れることの意味が相殺されてしまう。もしくはマイナスになるくらいだ。私の中ではそういう位置ずけが、この打診された腹直筋を使うオペだ。(もし、このオペをした方が読んでいたらすみません。これはあくまで私の主観による私にとっての意見です)

胸が無いことなら、補整をすればオシャレは楽しめるし、身体のバランスってほどの支障も私にはない。何度も、ここでも書いているけど、私は胸を失った事で女性としても、人としても自信を失っていない。ただ、ほんの少しの時折過る悲しみや淋しさを持てあます私がいるだけ。時々ね。だから見れる夢は見たいと思うだけ。

そして、より良く、もっとスペシャルな私として生きていきたいから、今の医学の進歩の恩恵を最大限享受したいと思っているだけ。

胸が全てでは無く、身体のリスク、これからのQOLをトータルで考えての「再建」でなければ私にとっての「欲しい胸」ではない。

そんな思いを真っ直ぐ先生達に伝えた。

先生達はちょっと一瞬戸惑った感じだったけど、直ぐに、私の思いを理解してくれたし、

同時に、それは私がこの病院を選んだことの意味・・・・・・ここのマイクロサージャリーの技術を高く評価して委ねてきたのだという事も伝えているのだという事を理解してくれたのでしょう。先生達にとっては改めての自覚と自信に思いを馳せることとなってくれたのでは・・・・・

先生達の目は、私にはそう見えた。信頼を固めた出来ごとだったと思っている。

 

 

そして、

ここからはちょっと恥ずかしいんだけど、散々「葛藤」「葛藤その2」の記事の中でお腹に新たなキズがぁ・・・・あぁ・・・・

なんて言っていた私なんだけど、

胸を開くのと、お腹を開くのは同時進行との説明をうけると、

ならば、上記のようにもしもの場合、再建はもう諦めるとして、お腹・・・・・そのまま締めないでぇ~~~一応この再建のために貯めておいた「脂肪様」があるので、それを程良く除去する手術に切り替えて下さいとつげた。これ、と~~ぜん!!だと思うのはまっとうな女子心でしょう!!

それと、プラス、リンパ浮腫の検査の結果、劣化がみつかれば、それも繋いじゃってくださいね~~と。

せっかくの、全身麻酔!有効に活用しなければ!!

 

そんなんで、麻酔から覚めたあと、もしかしたら胸は出来てないかもしれないけど、ここまで来たら、最後自分の判断で求めたこと、

自分でも不思議なくらいその判断に迷いもなかったし、もしもの時の再建に対する諦めも潔くできていた。

それはきっと、この病院でこの先生達がやってダメだったのなら悔い無し!と思えるくらいその話で同意書を作った後、

懸命に私の栄養血管を探し、何度もエコーをあてて画面を見つめる先生達の姿を見たせいかな。。。。。惚れたぜ!

 

でも、まぁ、そんな先生達の努力と私の強運で、見事今、愛おし胸が私に授かった。

私の強運!それはいいドクターとの出会いである。

私の栄養血管(内胸)が水々しくキレイで、放射線をあびてないままのこっていたのは、大阪の放射線科の力だと先生が教えてくれた。

かなりの細かい緻密な計算で放射線をあてたと思います、すごい丁寧で優秀な仕事だったと思いますと。言われて思い返せば、確かに凄い時間をかけて考え抜いて下さっていた。

 

きゃ~~、だから、放射線科の主治医、自信たっぷりに退院して直ぐにキレイな胸見せてもらいましょうかぁ~~って、

予約をいれたのね。彼の自信ね。あの先生はこの結果を誰よりも早く分かっていたのかも~~

私も早く見せに行きたい~~!惚れなおしたぜ!!

 

 太陽がいっぱい その放射線科の予約の件はこの記事に書きましたよん。