完全失業率5.7%
その内訳で特に気になるのが、
「163万人の失業者のうち57万人が世帯主である」
「その数値(57万人)は今年の4月からほぼ変化をしていない」
と言う点である。
単純に解釈すれば、4ヶ月間ほとんどの人が職に就けていないと言う事。
私の身の回りでも、
「このままでは子供たちを進学させてあげる事が出来ない」
などと言う声も聞こえてきている。
いよいよ最悪のスパイラルに入り込んでしまった感さえある。
これを乗り越える為には、景気回復はもちろんの事であるが、私たち何とか雇用をつないでいる労働者ももっと踏み込んだ対応が求められる。
「自分さえ良ければ」では社会は破滅に向かう。
早期に対応していかなければならない。
問題は、更に大きい事を認識しておく事が重要であり、それは、この数値はあくまでも表に出ている数字だと言う事。
実質的に失業状態にある人。
雇用されては居るが、実態は失業状態(雇用調整の休業など)の人。
子育てなどで止むを得ず職から離れたが、これから職を探そうかなと思っている人。
・・・・・・・。
現場の近くに居る私に聞こえてくるのは「まだまだ雇用過剰だ」と言う中小企業経営者の声。
これが実態である。
ここから先、私たちにとっては未知の世界であると思って間違いない。
だから、今までの制度やシステムでは対応出来ないであろう。
新たな制度・システムの構築が急務である。
それには、想像も出来ないような変革も必要となるだろう。
しかし、私たち日本人は底力を持っている。
「信頼」「思いやり」「支えあい」・・・。
皆で、立て直そう日本を。