マグロチャンピオンの料理道場

人気バラエティー番組、TVチャンピオンの「マグロ料理人選手権」優勝者が、本格料理を分かりやすく教えるブログ。

酢〆のポイントについて説明しよう

2008年03月08日 | 寿司・お造り
今回は酢〆に付いて話をしよう。

うちの店では、サバのバッテラの他に写真のように「サバの棒寿司」も出しているが、食べ応えもあるしお土産用としても人気の商品だ。

サバの新鮮な物が大連では入手できないので、ノルウエー産の冷凍のサバを使っているので脂が多いが、この味もなかなか行けるのではないかと思う。

この〆サバを使い、つまみとして「炙り〆サバ」という商品もメニューに加えてある。

〆サバの薄皮を剥いて、バーナーでさっと炙ってから刺身にするのだが、〆サバをそのまま食べるのとはまた別の味わいがあり、焼酎に合うようで、よく出ている商品だ、

今回はサバとコハダを酢〆にするが、大連で入手できるコハダはやや大きめで、コノシロのサイズに近いものだ。

さて、まずはサバから行こう。

①サバを3枚におろす。(腹骨は取らない)
②サバをザルに並べて両面にたっぷりの塩(強塩)をして皮の方を下にして3時間程置く。(夏場の暑い時には冷蔵庫の中に入れよう)
③バットに(米酢7:3水)をたっぷり入れる。
④3時間経ったら②で塩をしたサバを流水でよく塩を洗い落としてから、水切りをして③に60分程漬け込む。
⑤サバを取り出し、フキンやキッチンペーパーで表面の水分を拭き取る。
⑥腹骨を包丁ですき、骨抜きで中骨を取り除いて、薄皮を剥く。

さて、ポイントだが、米酢を水で割ってやることだ。

または、水を入れる代わりに「氷」を浮かべてやってもいいだろう。

米酢100%に浸けるより、酢の角が取れてまろやかな味になる。

尚、生の新鮮なサバを使う場合には、塩を当てる時間は1時間もあれば十分だ。酢で〆る時間も20分~30分でよいだろう。血合いの色を綺麗に残そう。

次は「コハダ」だ。

①コハダを腹開きにして腹骨をすき取る。
②コハダをザルに並べて両面にうっすらとまんべんなく塩をして、皮の方を下にして30分程置く。(夏場の暑い時には冷蔵庫の中に入れよう)
③バットに(米酢7:3水)をたっぷり入れる。
④30分経ったら②で塩をしたコハダを流水でよく塩を洗い落としてから、水切りをして③に15分漬け込む。
⑤コハダを取り出し、フキンやキッチンペーパーで表面の水分を拭き取る。

コハダの場合にも、〆サバの時と同じように米酢を水で割ってやろう。

ポイントは、その日に使わずに一晩冷蔵庫で寝かしてから使おう。
塩と酢がなじんで甘みのある味になる。

さて、次回は何をつくろうか?

マグロ料理?中華?酒肴?

何かリクエストがあったら連絡をして欲しい。。。