マグロチャンピオンの料理道場

人気バラエティー番組、TVチャンピオンの「マグロ料理人選手権」優勝者が、本格料理を分かりやすく教えるブログ。

まぐろユッケ風

2008年03月03日 | マグロ料理
今回は「まぐろユッケ風」を紹介するが、まぐろの赤身をとても簡単に美味しく食べられる料理だ。

材料:
まぐろ赤身 1㎝のサイコロに切る 50g
万能ネギ  小口切り        少々
松の実                 少々
うずらの卵               1個

タレ:
甜面醤                 大匙1
米酢                   小匙1
水                    大匙1
豆板醤                  少々
生姜の絞り汁              少々

作り方:
①まぐろを1㎝のサイコロに切る。
②タレの分量をすべて合わせる
③器に①を盛り、万能ネギの小口切りと松の実を散らし、上からタレをかけて、天にうずらの卵の黄身を乗せる。

さて、中国のギョーザ事件だが、中国の公安(警察)と日本の警察との面子のぶつかり合いになって、思わぬ方向に行きそうで心配だ。

うちの店の日本人のお客さんには、大連で日本向けの食品を生産している人も多いのだが、現在、日本向けの商品の大連港での通関は検査で時間が掛かりほとんどストップしているという。

中国側にしてみれば、これ以上、日本で基準以上の農薬が検出されれば北京オリンピックに支障をきたすので止めているのだろう。

これは、日本向けに限らす、ヨーロッパやアメリカ向けも同じ状況のようだ。

今まで中国から日本にコンテナで送られた食品の日本での検疫は、農薬の検査に付いては冷凍のほうれん草や、ベジタブルミックスなど、野菜がメインの商品以外はほとんど行われていなかったが、ギョーザ事件もあり、これから農薬の検査が頻繁に行われるとなると、もっとたくさんの中国産の食品から農薬が検出されることになるだろう。

その前に中国側から商品を輸出禁止にしないと、中国の食の安全性の問題で北京オリンピックには、各国が選手の食事を持ち込むことになり、これでは中国の面子が丸つぶれになってしまう。

今回、ギョーザ事件があったからこそ、農薬という問題が出てきたが、なぜ、今まで日本の検疫が農薬検査をしなかったのか、ずいぶん批判も多いようだが、農薬検査というのは、ものすごい時間とコストが掛かってしまう。

農薬検査とは、この商品の野菜にはこの農薬が使われているだろうという前提で、実際にその農薬が使われているかどうかの検査しかできない。

つまり、農薬が特定できなければ、中国で一般に使われている農薬30種類程を調べなくてはならない。(実際には許可されている農薬の種類はもっと多いようだ)

そして、今回のギョーザ事件の農薬のように既に中国で禁止されている農薬は検査対象からは外されてしまうだろう。

これでは、いくら検査をしても絶対安全などということはありえない。

また、ギョーザのように単価の安い商品で、このような検査をしていたのではとてもコストが合わないだろうし、2種類も3種類もの野菜を使った商品の場合には、それぞれの野菜の検査ということになり、また、それを各ロット毎に行うとなると、検査コストだけでものすごい金額となるだろう。

以前、食品加工の仕事をしていたが、中国の農村では収穫された農作物を炎天下に平ボディーのトラックの荷台に乗せて運んでいたのを何度も見掛けたことがあるが、工場に運ぶ前に鮮度もかなり落ちてしまうだろう。

中国の野菜の問題は農薬だけではなく、鮮度の問題もあると思う。

農家はお金になる大切な農作物を害虫にやられないように、たくさんの農薬を使うだろうし、拝金主義の中国人にとっては、他人の健康より自分の稼ぎを優先するだろう。

実は、中国には日本からの食品も輸入されていて、今はそれらの食品の検査にも時間が掛かっている。中国側としては日本からの食品に同じように農薬が検出されれば、「日本の食品は危ない!」と世界にアピールし自分達の面子を立てるだろう。

しかし、そんなことをやっていても、中国の食品の安全性は永久に向上しない。

もっと、しっかり管理をすることを真剣に考えてもらいたいと思う。

それと、中国で食品を生産している日本の会社にも問題があると思う。

中国は、なんだかんだ言っても、未だに発展途上国で何があるか分からない国だ。

そういうことを理解した上で中国で食品を生産している会社も多いと思う。

それならば、委託加工などと言って中国側に任せるのではなく、野菜から自分達で作るくらいの覚悟が必要だと思う。

中国で使用できて日本で使用できない農薬や添加物もあり、またこの逆もある。

今、日中間が警察の面子のぶつかり合いになっているようだが、今こそ、日本と中国が農薬や添加物で共通の基準をつくったり、安全な食品の生産に付いてお互いに協力すべき時ではないかと思う。。。

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