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モンキーフルーツの話し。

2016年12月14日 | Weblog
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宮日新聞(2016/12/13)「ヒト、ときどきゴリラ(霊長類学者/京都大学長 山極 寿一)」より

 ゴリラは、1日に6回から10回以上、糞をする。体重100kgの雄ゴリラは、1日に30kgの植物を食べるとの試算がある。糞の回数が多いのは、食べる量だけではない。

 ゴリラをはじめ、フルーツを好む、霊長類は、糞の回数が多い。糞の回数が多くなるのは、動けない植物が、種子を動物に運んでもらうための巧妙な仕掛けである。

 樹木が覆い繁る熱帯雨林では、地上にほとんど、太陽光が届かないから、実ったフルーツが地上に落ちて、芽生えても、成長するのは困難である。

 そこで、植物は、甘い果実を動物に食べてもらい、果実の中の種子を糞と一緒に、太陽光のあたる場所に蒔いてもらう。

 果実は、猿などが食べるときに、果実の果肉だけ食べ、種子を吐きだしてしまわないように、梅のように果肉から剥がれにくい種子や、柿のように、流線型の飲み込み易い種子を作った。これらをモンキーフルーツと呼ぶ。

 人間の子どもが、小さい頃、何回も糞をするのは、猿の性質を受け継いでいるからだ。

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