マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

眉山

2007年06月12日 | 映画
Bizan0706121

少し前に、映画「眉山」を観てきました。
この物語はさだまさしの小説「眉山」を原作に
宮本信子が演じる母と
松嶋菜々子が演じる娘の絆を描いた映画。


咲子は母の龍子が入院したという知らせを受け久々に帰郷する。
医者から告げられた母の病は末期ガンだった。
咲子は余命少ない母を阿波踊りへと連れ出す。


こんな書き出しで、さだまさしの小説は始まっています。
5月9日、東京・有楽町の朝日ホールで開かれた試写会に
美智子皇后さまが出席されたことはニュースで話題になりました。


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上映終了後、美智子皇后さまは
「本当に素晴らしかったです」と何度も言われたそうです。
それだけで観に行きたいと思った映画でした。
そしてなぜ美智子皇后さまがご覧になったかということも(理由)
話題になっていたようですね。


クライマックスの阿波踊りのシーンで、咲子(松嶋菜々子)の
父と母が阿波踊りの見物客の中でお互いを確認しあうシーンがあります。
映像だけが流れて音響が消える瞬間がありました。
このシーンを美智子皇后さまは「たいへんよかったです」と
感想を述べられたとありました。
それは本当に素晴らしい父と母と娘が、目で語り合うシーンでした。


クライマックスの阿波踊りのシーンでは
本物の演舞場で阿波踊りを再現し
「有名連」の33連が一致協力して豪華絢爛たる総踊りをしました。
それは実際の阿波踊りでも決して観ることはできないとか。
まさに圧巻のスケールのラストシーンでした。


またこの阿波踊りのラストシーンでは踊り子や観客として
参加した地元のエキストラの総数は14200名。
地元の演舞場で阿波踊りを再現するのは
地元にとっても初めてのことだったとか。


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壮大なスケールで撮影された阿波踊りのシーンは
日本の映画史上に残る
奇跡のクライマックスシーンとも言われています。


眉山とは徳島県(徳島市)にある山。
どの方向から眺めても眉の姿に見えることから
「眉山」という名がつけられたといわれています。
徳島のシンボル的存在として親しまれ、阿波踊りを見続けてきました。


母の哀しい恋を受け入れる娘。
末期ガンの母に対しての娘の想い。
そして死んだとされていた父とのめぐりあい。
すべてを許し合い認め合う、優しくも哀しい母と娘の物語です。



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