ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

何回でも楽しく 「テキーラ!!」 3

2014-10-05 22:48:24 | 日記


先生「今日は、新しく使う楽器『ジャンベ』を紹介します。アフリカの太鼓です。昔は、通信手段として使っていたこともあります。とても大きな音が出ます。」楽器を見せる。
先生「上に皮がはってあります。下にはありません。手でたたいて鳴らします。」座って構える。
先生「音を聞いてみてね。」楽器を演奏する。
先生「いい音ですねぇ~。3種類の音が出ていたのが、分かった?」
児童「う~ん・・・」「低いのと高いの・・」「とっても響くのもあった。」
先生「そう、低いのは『どん』、高いのは『ティリ(タタ)』、強く響くのが『パッ!』っておぼえてね。
肩にかけることもありますが、とても重くて小学生には無理なので、座って演奏します。こうやって、皮の面を向こう側に倒します。足でしっかりはさんで。はさまないと、楽器が前の床にいっちゃうからね。」少し倒して、楽器の下部が床から離れないと、音が抜けないことを確かめる。



『どん』は皮の真中を手を少し広げて、
『ティリ(タタ)』は手をそろえて手前の皮の端の方を、
『パッ!』は手をゆるめて手首のスナップを利かせて音を出す。見本を見せる。
『パッ!』の強い音は出すのが難しいです。

先生「『テキーラ』の楽譜を出そう。ジャンベのページを開けて。」





児童 前回の授業で作った楽譜冊子を取りだす。
先生「前回、みんなで演奏したのはAのところです。ジャンベの音をはこうなります。」演奏する。
先生「みんなは、机をジャンベと思って、一緒にやってみて。」演奏する。

 この後、前回経験した、リコーダー、鉄琴、サウンドシェイプ、コンガ、ボンゴ、ジャンベに分かれてAの部分を合奏する。児童の希望を生かすか、先生がランダムに指名するかは、学級の様子を見て判断する。




 この合奏で、ジャンベとサウンドシェイプ、ボンゴ、コンガのリズムコンビネーションンがうまくいったら、大太鼓とドラムのハイハットシンバルを加えます。
 マラカスの八分音符は正確に拍の流れに乗って」演奏するのは難しいので、一番最後に加える。



 打楽器がこのAの部分をマスターすると、他の部分もほぼ同じなので、あとは担当の児童が入れ替わりしても大丈夫です。児童の担当を何回も入れ替えて、いろいろな楽器を経験させたいです。自分の演奏している楽器と他の楽器の音の絡み方を楽しめるところまで、何回も時間が許す限り、繰り返したいですね。

 ジャンベの魅力は、児童向けに、漫画雑誌「ブンブン」に書いてありました。







 私がジャンベを習っていたとき、先生はリズムを太鼓で鳴らし、リズム言葉で教えてくれました。
たとえば「ラドゥンカックカックカック」「ドゥティリキティティキカッティキティティキティ」のように。

 「音の表情を大切にしなければだめだよ。」とよく言われました。確かに、音符で見て作るリズムとリズム言葉で作るリズムは違います。リズム言葉の方が、音の表情を再現しやすいかなぁと思います。

 ですが、音の再現を 楽譜を見て 音符を見て行うことばかりやってきた私は、困ったことに、リズム言葉を音符に置き換えて理解する脳の回路が自然に動いてしまします。

 そして、それを先生に見抜かれ、「脳をかち割れ!」と言われます。

 子どもたちの脳は、柔軟です。リズムを聞き取る力も、音の表情を感じる力もあります。ただ、この能力が最大になるのは、「この授業はおもしろい!」「やってみたい!」「このリズムは気分がいい」「自分にできそう。」とプラスの感情が心に満ちているときです。

 「テキーラ」は、このプラスの感情を生み出す力を持った曲です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿