ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

オーケストラを知ろう! ヴァイオリン♪

2014-06-17 17:57:36 | 日記
先生「オーケストラの中で、一番人数の多い楽器は?」
児童「ヴァイオリン!」
先生「そうだね。曲の主な旋律を演奏することが多いね。(廊下に、巻物のように掲示したスコアが貼ってあり、ヴァイオリンが主な旋律を演奏しているところに、蛍光ペンで色づけしてある。)
   みんな、よく知っているヴァイオリン。音色や弾き方、楽器をよく見よう。」
児童 DVDで、ヴァイオリンの演奏「熊蜂の飛行」を見る。

先生「弓で弾く時と、指ではじく時があったね。
   ここに、ヴァイオリンの箱だけがあります。足りないものを教えてください。」

児童「糸。」「弦。」
先生「弦という言葉、よく知っていたね。この糸は弦と呼びます。」弦を出す。

  「さぁ、この弦、どうやってこの箱の上に張ったらいいかな?」
児童「渦巻のところに、止めるところがある。」「それだけじゃ、張れないよ。」「両方から引っ張らないと・・・」
先生「そうだね、この糸巻きとこのテールピースが必要だね。」二つを出して、一本、弦を張る。
児童「これで、音が鳴る。」

先生「音が出るかな?弾いてみるよ。」弓を持って弦をこする。
弦「グィゥィ~ン、ゴゴゴグゥィ~」
児童「あれ???」「えっ!どうして?」
先生「もうひとつ、大事なものがあるんだけど・・・」
児童「えー、なに?」「分からない・・」「あっ、もしかしたら、真中に何かあったかも・・・」
先生「そう!!真中に駒があるんだよ。これです。」駒、登場。
  「目立たないんだけど、とっても大事な役割をもっているんだよ。」

弦「ターーーーーー♪」
先生「ヴァイオリンの音になったね。
   弦が震えて、駒が震えて、この箱(共鳴胴)が震えて、中の空気が振るえて、良い音になるんだね。
   駒がないと、弦の震えが箱に伝わらないんだね。ということは、弦楽器は、弦も駒も箱も必要なんだ。」


 この後、一人ずつ、ヴァイオリンを弾きました。

 このヴァイオリンは、かなり昔に大特価で買いました。保管場所が悪かったらしく、共鳴胴が少し割れてしまいました。
壊れても、学習に何か使えないかと考え、この学習の流れを作りました。

 駒がないと、本当に情けない音しかしません。駒が弦の振動を共鳴胴に伝えること、共鳴胴が弦の振動を豊かな音色にしてくれることがよく分かると思います。