ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

ラとシで吹けるリコーダー

2014-06-07 14:56:48 | 日記
先生「先生とジャンケンするよー。みんなは後だしで、必ず勝ってね。
   後だしジャンケン、ジャンケンポン、ポン!!」
児童 後だしで、ジャンケンに勝つ。
児童と先生、だんだん速くジャンケンする。すぐ反応するよう促す。

先生「次は、必ず負けて。今度は、左手でジャンケンしよう。
   後だしジャンケン、ジャンケンポン、ポン!!」
児童 後だしで、ジャンケンに負ける。

何回か繰り返し、チョキで負けるところで止める。
先生「みんな、今、左手でチョキを出しています。
   この二本の指と親指を、リコーダーで今日は使います。三本の指先を合わせて。」
児童 親指、人差し指、中指を指紋のあたりでくっつける。
先生「三本のくっついている指を中指だけ離して。」
児童 中指を動かす。
先生「その動きを超ー速くできる?」
児童 サッサッと動かす。
先生「いいねぇ、そうそう、二本は、くっついたまま。中指だけ動かす。
   このくらい速くできる?」先生、頑張って中指を速く動かす。
児童 先生のマネをする。

先生「わー、みんなの方が速い!
   この中指を使って、リコーダーのラの音を出します。」リコーダーでラの音を鳴らす。
   シーラーも鳴らす。
先生「リコーダーを出したら、シーラーを鳴らしてみよう。親指と人差し指はリコーダーにぴったり、くっつけて、中指だけを動かすよ。」
児童 楽器の準備ができた児童から、シーラーの練習をする。
先生「左手の人差し指、親指を使ってる?
   みんなで、一緒に繰り返しシーラーと吹こう。いくよー!」
児童 シーラーを繰り返す。
先生「中指の動き方がいい。音が割れないで、きれいなラが出てるよ。
   では、次に、ラの音から始まる♪ラーラシラララー(ゆうやけこやけ)を吹こう。
   先生の音を聞いてから、練習しよう。」ラーラシラララーをリコーダーで吹く。
児童 ラーラシラララーを練習する。
先生 最初のラができているか、児童ひとりひとりの指の動きを見て回る。
   『またあそぼ』の楽譜を配る。最初の12小節をピアノと歌に合わせて演奏する。


 前回、リコーダーのシの運指をマスターした児童。今日は、ラの運指を学習します。
大人が考えると、一本指を増やせばすぐにラの音が出ると考え、難なく動かすことができます。しかし、児童の中には、中指を加えるのではなく、人差し指と入れ替える児童がいます。

 この間違いを事前になくすため、親指と人差し指は動かさないことを遊びの中で習得させました。ジャンケンはなくてもいいのですが、これがまた楽しい❤ 後だしジャンケンで勝つまではいいのですが、左手で負けるとなると頭も手も大混乱。授業の最初に脳のトレーニングです。

 シとラで吹ける『またあそぼ』は織田ゆり子作詞、上柴はじめ作曲です。シーラーの後、わらべうたのメロディーが出てきます。しっとりときれいな伴奏が付いています。

 この後、『さくら笛』『おやすみ』北村俊彦作曲、『夕焼け超特急』金子健治作曲に挑戦です。