ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

リコーダーじょうずへの道 3年

2014-06-06 21:26:51 | 日記
先生「リコーダーをケースから出します。
   出した人は、先生と同じようにリコーダーを動かそう。右手で持つよ。」
   車のワイパーのように左右に動かす。
児童 先生の動きに合わせて、リコーダーを動かす。
先生 ♪右左右左、右右右左・・・♪のように時々動かす方向を変える。児童に集中させる。
  「しっかり、右手で下を持って。よく見て。」速さや動きの向きを変化させる。

  「はい、ストップ!そっと、唇にリコーダーをのせて。マネして吹こう。」
   ♪トゥートゥー
児童 ♪トゥートゥー
先生 ♪タカタカター
児童 ♪タカタカター
先生 ♪タッタカター
児童 ♪タッタカター
   いろいろなリズムを先生のマネをして吹く。

先生 ♪トゥーーー
児童 ♪トゥーーー
先生 ♪トゥーーーーー
児童 ♪トゥーーーーー
   少しずつ長く安定して息をコントロールできるようにする。

先生「『むかしばなし』を吹きます。楽譜を準備しよう。」
   吉沢実作曲「むかしばなし」シの音だけで吹ける曲。
児童 ピアノの伴奏に合わせてリコーダーを吹く。

先生「いつも、1秒で立てるように、椅子に座るんだったね。おぼえて・・起立!!!」
児童 パッと立つ。立てない児童の7,8名。
先生「着席。おしりを椅子の前のほうに・・起立!!」
児童 パッと立つ。
先生「足を床につけて、机との間も空いていないと立てないんだったね。みんな、よく・・起立!」
児童 全員、パッと立つ。
先生「すばらしい!その座り方で、もう一度『むかしばなし』を吹くよ。」
児童 いい姿勢でリコーダーを吹く。

先生「次は、『しっぱれー』。ピアノをよく聞いて出てきてね。」
   北村俊彦作曲「しっぱれー!」シの音だけで吹ける曲。
児童 演奏する。
先生「タカタカーって舌を使ってふけた?
   タカタカーって言ってみよう。」
児童「タカタカー」
先生 内緒話のように、子音だけ際立たせて「タカタカー」
児童 マネして「タカタカー」
先生「うまい。タカタカ、少し速く吹くよ。」
児童 少しテンポアップした「しっぱれー!」を吹く。

先生「今日は、『笛星人』という曲を練習します。『シッパレー!』と似ているところがあるよ。
   リコーダーを置いて、CDを聞こう。」
この後、『笛星人』を練習する。



 音数が少なくても、演奏して楽しめる曲を用意して、リコーダーの「シ」の音をマスターする。「シ」の音だけでも、楽しい!もう一回吹きたい!そんな気持ちになる曲があります。
 上記の「むかしばなし」「しっぱれー!」「笛星人」の他に「サンバdeゴー」金子健治作曲などがあります。

 次々新しいリコーダーの運指を教えたときもありましたが、今は、じっくり、ゆっくり着実に身につくように工夫しています。このじっくり、ゆっくり指導は、落ちこぼれる子どもがいなくなります。また、基礎的な奏法が全員に身に付きます。ですから、リコーダーが苦手、嫌いという子どもがいなくなります。

 ただし、同じことを何回も繰り返すのでは、つまらなくて嫌になります。曲を変える、テンポを変える、伴奏を変える、気をつけることを変える、吹く人数を変えるなどいろいろな変化をつけて、わくわく楽しい練習ができるといいですね。

 3年生に向けて「リコーダーじょうずの道」