ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

威風堂々 音を重ねて4

2014-06-03 22:32:42 | 日記
先生「今日は、『威風堂々』の後半を聞いてみよう。
   みんなが歌ったり、リコーダーで演奏しているメロディーが出てくるところ、よく聞こう。
   音がきれいに重ねっていくよ。」
児童 威風堂々第一番の後半を聞く。

先生「どんなことに気が付いた?」
児童「メロディーを繰り返すとき、楽器が増えた。」「だんだん盛り上がった。」「音の厚さがあった。」「打楽器の音が聞こえた。」「大きな響きになっていった。」「ぐ~んと力が湧いていく感じがした。」「強い感じがした。」
先生「よく聞けたね。今日も音を重ねて合奏をします。
   打楽器も加えます。
   大太鼓、シンバル(ライドシンバル、クラッシュシンバル)、ドラムを入れるよ。」

先生「シンバルは、この吊り下げたものを使います。バチで一回打つやり方と、バチを細かく動かして打つトレモロというやり方、両方使います。今日は、Cの部分だけ。やってみるから、よく聞いて。」
先生、見本を聞かせる。
先生「みんなも、エアシンバルしよう。」
児童 先生の演奏に合わせて、シンバルを演奏するマネ(エアシンバル)をする。

先生「どの楽器をやってみたいか考えよう。」
楽器名、楽器担当人数を板書する。(リコーダー、鉄琴、グロッケン、ソプラノアコーディオン、アルトアコーディオン、テナーアコーディオン、バスアコーディオン、バスマスター、大太鼓、ドラム、シンバル)
先生「自分がやりたい楽器のところに行って、ジャンケンしよう。負けたら、空いている楽器を探して練習しよう。今日は、Cだけ合奏します。」

児童 楽器をジャンケンで決めてから、Cだけ練習する。みんなで合奏する。

 みんなで合わせた後は、下からじっくり音を重ねていきたい。
まず、ピアノと打楽器だけでCを演奏。次に、ピアノ・打楽器と低音(バス、テナー)で演奏。
次に、ピアノ・打楽器・低音(バス、テナー)とアルトで演奏。
最後にソプラノパートを加えて演奏。
 こうすると、不思議なことに、「土台→柱→壁→屋根」のような音の構造が見えてきて、児童が音の重なりを理解でき、自分のパートの役割も分かるようになります。

 この後、数回自由に楽器を経験させたら、楽器分担を固定化してもいいかな。