MacTiger!

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書評9「ウェブ進化論 」(2006年  梅田 望夫 著)

2008-10-26 20:30:00 | Weblog
(書評)☆☆☆
インターネットが情報の発信者と受信者の関係を双方向にして、誰もが発信者になれるということはどういうことか。具体的には、ソースコードを公開し、誰かが勝手に修正したり、新しく作り上げていくオープンソースのOSのリナックス、ボランティアによる百科事典ウィキペディア、検索エンジンと広告の連動のグーグル、商品の嗜好と検索システムと結びつけるアマゾンのビジネス。これらは、ネットにおける集合知ないし「知の共有」をもたらす。そして、マーケットや広告は、いままでメジャーな部分、多数派層に向けられていたものから(ヘッドつまり恐竜の頭に着目)、マイナーな層に向けられ(恐竜の長いしっぽにたとえられる)、ちりも積もれば山となる形で利益に結びつくロングテール理論(ニッチなビジネスの拡大化)。
従前のマイクロソフトやヤフーが時代遅れになっているのはどうしてか、なぜマイクロソフトはグーグルに警戒するか。本書を読むとweb2.0といわれている考え、トレンドが理解できる。その点ではネット聞きかじりの初心者にもわかりやすい本。「神々のweb3.0」が玄人向けなので、普通の方は、こちらか読んだほうがよいかも。

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