町作り研究会(容子の部屋-別室)

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航空路線の利用に変化・・・

2009-04-25 12:09:53 | 地方新聞

 

         

 

 現在地方空港が抱える問題は多岐に亘りますが、最近のように国際化が進むと最早国内線優先という考えから脱してとの地域にとっての利便性、経済性党を考慮した利用の仕方になっているようです。ここ松山空港でもこれまで「ドル箱路線」と呼び続けられてきた東京便が年明け以降、最近の景気悪化に伴ってビジネス客の利用が大幅に減少しているようです。

一方、ウォン安が影響してか?・・国際線のソウル便を利用する方が安くしかも便利との事で、この所ソウル便を利用する人が80%以上も増えているとの事です。それが影響して4月から日本の各航空各社は大幅減便となっているそうです。 航空機の機種などによって差異はあるにしろ、採算ラインは、乗客が60~65%と言われてます。

現在では年間約150万人が利用する東京便ですが、搭乗率は昨年11月までは70%を超えていたのが・・・景気の落ち込みの影響からか?12月、1月と連続して一気に60%を割り込んで居るとの事です。愛媛県庁に事務局を置く松山空港利用促進協議会では「不況の影響で企業が出張を手控えたことが大きく影響している」と分析しているとの事です。

一方で、新幹線のような高速交通機関との競合等も在り、日本航空は昨年11月に実施した1日5便の増便を4月以降も継続することを決めているようですが、その経営状況は深刻なのはこの大阪便だといわれています。以前から指摘されていた事ですが、関西空港は大阪南部に作られた為にその利用には不便さを指摘する人が多いようです。

そのために航空各社が相次いで関西空港発着の各路線の減便や廃止を決定しているとの事です。現在はかろうじて松山空港からは1日6便(3往復)を運航する全日空も減便の対象になっていると聞きます。それと対照的に利用者が増えているのが高速バスとの事です。

一方で東京や大阪などの都市圏に向け高速バスも運行する伊予鉄道の担当者は「昨年末あたりから、ビジネス客の利用者が増え始めました」と言ってます。従来はバス利用の主力は里帰りの学生や観光客も以前から利用してましたが・・昨年末以降は、東京、大阪からの利用状況も大きく上向いて、増便対応を取る機会が多くなったと言うのです。

 なかでも松山との距離が短い大阪について、交通機関同士の競争は激烈との事で、松山から大阪までの運賃を比較すると、航空機が正規の往復で約3万円なのに対し、バスは約1万2000円と半額・・・また、JR四国は岡山までの特急と新幹線をセットにした「阪神往復フリーきっぷ」で対抗しており、有効期間によるが往復で1万6~7000円なのだそうで・・割安な運賃などを勘案すると利用目的ではバスや鉄道の利点も多いといいます。業界関係者は「ビジネス客は、出張などで移動経費が抑制されるとどうしても航空機から、バスや鉄道にシフトする傾向が顕著」と話してます。

 それと同時に最近では円高・ウォン安の影響からか・・、昨年末からソウル便の搭乗率が急上昇中との事です。現在ソウルへは韓国のアシアナ航空が週に6便運航しているそうですが、今年2月は84・3%の利用客があるとの事です。これらの利用客は7~8割が女性だそうで、ほとんどが買い物や観光目的との事です。このようにソウル便を利用する理由について、ソウルから帰国した女性会社員(34)は「好きなブランド品を安く手に入れるには今しかないと思って旅行に出かけました」と話してます。 

松山空港利用促進協の関係者は「国内、また本県の経済のためには、日本人が海外へ出かけるのではなく、韓国など海外から客を呼ぶことが本来的に重要」との想いがあるようで、このような現実に複雑な表情を見せているそうです。

 



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