町作り研究会(容子の部屋-別室)

町作り関連。地方新聞トピックス等

湯の花温泉かいわい・・・亀岡市

2007-06-19 18:03:50 | 雑感

 



             

亀岡市の町興し事業の一環として、創業元禄年間の造り酒屋「大石酒造」が、89年に酒蔵や酒の資料を見学できる施設として始めた「酒の館」が好評のようです。

ここは京阪京都交通のバス停「国道佐伯」で下車し、1本北の府道を歩くと白壁の建物で外観も美しく整備され、現在の当主は8代目なそうで、この方大石博司社長(66)の案内で本館2階の資料室を見学した方の印象がのってました。

この資料室には、江戸時代の祝い樽(だる)や明治時代のとっくり、木の升など、酒造りの歴史が感じられる資料が並び、見学者の興味を引きます・・

また、もろみを仕込む大樽をかき回すのは、法被を着た男性のマネキンが、テレビ番組「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送)に出演したことが在るらしく、このマネキンに恋をした熱烈な女性ファンがここで結婚式を挙げたことがあるとのことです。

その方から「あの時は本当におかしかった・・・」と当時を振り返り、その後は幸せそうに過ごされているそうで・・・「丁寧にお手紙で報告いただきました」と大石社長がうれしそうに言っておられました。

 本館1階には利き酒コーナーがあるほか、本蔵には量り売りコーナー、約100年前の貯蔵庫もあるそうです。

同社の酒は元禄時代の酒造りを継承。旧京北町で育てた無農薬の米と保津川の伏流水から造り、口当たりが良いとの評判も頂き・・「伏見にも負けません」と話す大石社長は最近、日本酒や米ぬかの保湿効果を利用した化粧品の販売にも力を入れるそうです。

  おくどさん再現の宿  写真

 次に取り上げたのは・・・湯の花温泉を西に進むと「すみや亀峰庵(きほうあん)」と言う古民家を活用した旅館在るそうです・・・

茅葺(かやぶ)きの門を潜ると、青々としたヤマモミジと清流に囲まれたゆったりとした空間が旅人に懐かしさ感じさせる庭内はよく手入れされてそれが心地よく目に入ります。

かつてここにはジョン・レノンさんとオノ・ヨーコさんがお忍びで立ち寄ったことでも知られる旅館との事で隠れた名旅館の趣を感じさせます・・・

その頃、2人が訪れたのは77年夏で、昼食と温泉を楽しんだ後、浴衣を着た似顔絵入りのサインを描いてくれたそうです。「お二人はオーラを感じさせるような強い印象の方だったと聞いています」とおかみの山田智(とも)社長は言っておられます。しかしお二人のサインは表に出さず、大切に保管しているそうで・・・もしかしたら頼むとみたれるかも・・・・

              穂波        

 翌78年には、ジョン・レノンのファンだった松田優作さんがバイクで訪れたそうです。長身に黒の革ジャンと革パンツ姿で、館内でもサングラスをかけ、注目を集めたようです。

「ロビーの囲炉裏に座り、とつとつとお話しされる姿が印象的でした」と山田社長。その後も家族で何度か宿泊に来られたそうです・・・いまは幼かった遺児も立派に成長し、将来を期待される俳優になれられております・・・

 この亀峰庵は1955年創業で、最初は木炭問屋だった山田社長の祖父が「湯の花」と呼ばれる地域に出る水にラジウム含有量が多いことを知り、湯をひいて始めたのだそうです。

70年の大阪万博などを契機に部屋数は増え、現在は3棟計27室に整備されて、
内装はすべて異なり、うち6室は露天風呂つきだ。新装した1階のダイニングは、丹波地方の田舎のおくどさん(かまど)を再現し、民家の古材を再利用し、懐かしい雰囲気を楽しんでいただいているようです。

山田社長はこの旅館で「本を読む時間、じっと考える時間、別荘感覚で使ってもらえたら」と話しております・・・一度はいって見たい風情を 感じさる旅館のようです・・・