町作り研究会(容子の部屋-別室)

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伊能嘉矩の功績触れて ・・・

2007-06-06 17:54:35 | 地方新聞

 

                  

地方紙を見ていたら、岩手日報に遠野市東舘町の市立博物館(石井正己館長)で29日まで、同市出身の人類学者・伊能嘉矩(かのり)(1867-1925年)の企画展「伊能嘉矩と台湾研究」が開かれているとの事です・・・・

この個展は台湾の李登輝前総統の来日を記念して企画したらしいのですが、この伊能氏は旺盛な探求心を抱いて台湾へ渡り、多くの困難に逢いながらも綿密な調査と研究で台湾民俗学の基礎を築いた同氏への評価は台湾では今でも高く、台湾史の研究者にはこの「伊能嘉矩と台湾研究」は一度は手にとって見た事があると思います・・・

この伊能氏は1867(慶応3)年に遠野に生まれ、新聞や雑誌の編集者などを経て東京人類学会に入会し、95(明治28)年から1906(同39)年まで台湾に渡り、台湾総督府の嘱託などを務めたのち、当時は兎角怖がれていた先住民の調査研究を率先して研究したようです・・・

 展示されているのは10年間の調査記録をまとめた「台湾文化志」の原稿や先住民の特徴などを記したスケッチや、写真など約100点の貴重な資料があるそうです。

伊能氏の研究方針を詳しく示した掛け軸からは、当時の詳細な学術調査で台湾のすべてを知ろうとした伊能の気概が伝わって来るといわれます。

 伊能氏は、帰国後も郷土史や民俗学研究に力を注いだ。死後、その功績をたたえた柳田国男らの尽力により「台湾文化志」が発刊されたそうです。

 同館の長谷川浩学芸員は「伊能氏が研究を進めたことで台湾の部族や文化の融合が理解されるようになりました。

このような先住民研究のの先駆者として、台湾での評価は非常に高いそうです。あらためてその功績に触れてほしい」と同館の学芸員は言ってます。

 
(岩手日報記事引用)