西洗公園には3か所修復が必要な斜面がありました。一番大きい斜面は公園南西部の築山の東斜面でした。大量に土が流出し、斜面が欠けた状態でした。この修復には日本古来の山の斜面修復技法を用いました。
何本か等高線上に溝を掘り、その中にヒコバエ、ヤゴなどの処分で出た枝や枯枝を横に入れました。このような下ごしらえをした上で、問題の斜面部に、当番班による公園清掃で出た落葉、泥付き・根っこ付き雑草をどんどん入れてもらいました。園内中の落ち葉や雑草を入れ続けました。予定の高さがでるまでこの作業を続けました。
踏み固めてもういいかと思ったところで西洗公園愛護会事務局は土を敷く作業を行いました。土は、公園南側芝生広場西の西側の辺縁部を掘って大量につくりました。
辺縁部にできた深い溝にはその近くの広場でとった雑草を入れて埋めつつあります。これで辺縁部の土がやわらかくなります。上に土をかけた方がいいのですが、今、土がなくて、入れた雑草が枯れた状態で見えています。
この築山の東斜面部は、今日の大雨でも土が流出することなく、修復形状を保っています。修復実験は成功したと思っています。今後は土を入れて細部の修復を行えばいいいだけと思います。土面が落ち着いたら芝生の移植を行います。
次に修理が必要な大きな斜面は、公園の西側にできた、「けものみち」ならぬ、「ひとみち」で、スロープで公園南側と北側を結んだ形になっていました。やはり土の流出がひどく、木の根が露出して非常に歩きにくいスロープでした。築山斜面と同じ技法で修復中です。落ち葉を入れるまではできていますが、土がなくて、落ち葉が散り敷いた道のような状態です。当面不便はないのでこの状態にしておきます。
3番目は、築山南斜面です。これは急斜面で、崩れがひどく、最初、修復の自信はなかったが、やはり斜面修復の古来の技法を応用し、現在、落ち葉、とった雑草を入れ続けています。急斜面なのに意外に修復斜面は落ち着いています。まだ、落ち葉、とった雑草不足です。土をかぶせる段階になっていません。しかし一部土入れを実験しています。修復は成功するとの予感をえています。
多くのこのブログ読者は、港南土木事務所がやがて西洗公園改修工事に入れば、現在の愛護会事務局の仕事は無駄になるではないかと思うでしょう。承知の上でやっています。経験知識を増やし、西洗公園愛護会公園維持管理マニュアルを作成して、今後50年の愛護会のために役立ててもらいたいと思っています。
9月から、腐葉土つくりにも挑戦します。この作業は嬉しいことに日限山4丁目に住んでいる人の中に家庭菜園に非常に熱心な方がいて、西洗公園愛護会に入会してくれました。腐葉土つくり10年の経験知識を持っているそうです。舞岡公園で腐葉土つくりを学んだそうです。協働作業ができそうです。
西洗自治会生活環境部公園担当が実行中の当番班による公園清掃システムは非常にすぐれたシステムです。
西洗公園愛護会は、生活環境部公園担当と、緊密な協働、役割分担を行いながら、次の50年を迎える体制を構築したいと思います。
西洗公園はまさに町の中核施設です。町にとって非常に重要な施設です。愛護会事務局は園丁のような仕事をやっています。毎日の見回り、ゴミ拾い、犬の未処理糞の処理などの清潔保持、ヒコバエ・ヤゴなどの処理、落ち葉掃除、雑草取り、危険除去、公園荒れの発見と修復、利用者や近くに住む人との情報交換、港南土木事務所との情報交換などの仕事をこなします。
今後は公園での行事の企画実行も行います。自治会組織の行事企画に協力します。愛護会事務局の仕事は、町のボランティア活動のなかでは、成就感、満足感、幸福感が大きいのではないでしょうか。体も使い、頭も使い、人々との情報交換の機会も多くて楽しい仕事と思います。
特に園丁のような仕事をする事務局員を募集中です。