従来の総合病院は、医師が威張り、看護士等は医師に従がうという従業員の不平等が目立っていたが、私が通う表題の病院は経営の改革の動きが顕著で、病院スタッフ、薬剤師、看護士、介護保険関連スタッフが経営にものを言える、協働事業環境形成努力をしているのを経験しました。
私は、最近、横浜栄共済病院も古くさい総合病院という名のばらばら病院かと思うような苦い経験をし、最後は自分で総合病院の非総合性、限界を悟り、自分が人生末期をいかに生きるか決めなければならないと決心していましたが、5月20日、協働の精神に満ちた新総合病院を見ることになり、思わず、涙してしまいました。
かねがね親身になって治療の工夫改善努力をしている化学療法室の薬剤士、看護師には感謝をしていたが、彼らが医師の処方を変える行動にでることがあることに気付きました。私はそんなことができるのかと聞くと、できると言ったので驚きました。医師に提案し、説得することがあるようです。
そもそも横浜栄共済病院は、経営陣が、病院スタッフなどを置いたりして総合病院の総合性を経営に活かそうとしていたようです。それが少しずつ実り始めていたようです。その動きに患者の私も協働する形になったのかもしれません。
私が主張したのは、総合病院はその総合性を活かして、病気治療を行えということです。私の病気を主治医が見るだけでなく、主治医を中心としながらも、色々な部門が、私のカルテを見て治療に参加する体制を構築せよということです。
化学療法室の看護師の代表格は、多くの死に直面する患者と向き合ってきた人で患者の苦悩に理解示し、自分の専門をこえ、総合病院のあり方を考える人でした。化学療法室付薬剤師もしっかりもので、患者をうそで慰めることはせず、最後はこうなるという言い方をしました。打つ手はないかというと、今のところないと言いました。あれば提案すると言いました。患者の私の考えも聞いてよく考えて返事をくれました。みな総合病院の総合性を治療に活かすことに積極的でした。
化学療法室は、介護保険関連スタッフを呼び、スタッフは、私は介護支援を受けるべき段階に入ったので手続きを支援すると言ってきました。病院スタッフを呼び、私を整形外科に診せるべきと提案しました。病院スタッフは、私の主治医と相談し、すぐ実行と決めました。
実は今日整形外科に診てもらいました。整形外科は骨の異常に注目するようです。今日のCT映像と、過去の映像を比較検討し、胸椎の縮小を指摘しました。これが激痛の本当の原因かわからないのですが、前立腺がんの転移と、抗がん剤の使用が原因になっている可能性が高いとのことで、骨粗しょう症の治療を受けることになりました。抗がん剤で骨を駄目にし、骨粗しょう症の治療で骨を治す。何んとも複雑な気持ちです。もちろん、この治療は実験です。激痛が治るかわかりません。
私は、西洗公園で重労働をやるので背中の筋肉が切れているのではないかと言ってみたが、これは整形外科の専門外のようでした。この確認は、重労働をしばらく控える方法で私が実験するしかないようです。
昨日の病院スタッフは、整形外科の診断に立ち合ってくれました。整形外科がちゃんと対応したか、見張ったという感じでした。
私は二人の病院スタッフの世話になったが、一番目と今回の二番目の考えは180度違うもので驚きました。いい方向に変ったと思います。否、病院は保守と進歩が葛藤しながら、進歩の道が優勢になっているのでしょう。
すべての社会について、構成員の「人の和」は非常に重要です。誰かが威張る社会は不健全です。
戦前誕生の古い企業ですが、1990年頃からまさに低迷でしたが、2024年度、過去最高の収益を上げました。新社長が登板したのですが、この社長は、「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和にしかず」(孟子)と説いているそうです。社会を構成する人の人心の一致和合に及ぶものはありません。上が威張る、老人が威張る、男が女に威張るなど、時代遅れです。
追浜に大工場がある自動車会社は駄目企業の見本ですね。未だに「人の和」が大切とわかっていません。呆れますね。経営陣は無知無能です。従業員や顧客を馬鹿にしています。