初代の、自転車2台を並べて連結して台車とした子供用山車は、20年以上、日限山4丁目の子供達に元気を与えてきました。しかし、台車の老朽化が進み、修理困難になりました。そこで町の山車の会は、一昨年末から第2代子供用山車の制作に着手し、リヤカーを台車として美しい山車を完成し、昨年の夏祭りで披露しました。
子供達は大変喜びましたが、大変だったのがリヤカー山車についた人達でした。リヤカーは2輪です。常に山車を水平に保つため、リヤカーの柄をしっかり持っていなければなりません。これが山車担当の緊張と疲れの原因になりました。
初代山車の設計者は、誰でも思いつくアイデアであるリヤカー利用を考えればいいのに、また工作がむずかしいのにどうして自転車2台を並べて連結して4輪台車にしたのか、リヤカーを水平に保つのが大変と考えたのではないかと今は思っています。また、自転車なら高さを出せると考えたのではないでしょうか。
山車の会は、リヤカーの上の山車部を活かしながら、リヤカーのみを4輪台車にすることを考え、大型の業務用キャスターの利用を決断しました。
厚い構造用合板に直接キャスターをつければ簡単ではないかと考えたが、十分な強度を出すには厚い合板が必要で台車の重量が非常に重くなります。軽い構造で、頑丈となると、木枠を組み、キャスター取付け部のみ合板をはる構造が最善と考えました。
こうして、今日、しっかりした4輪台車を完成することができました。この台車の上に昨年の山車を取りつけるようにします。
リヤカーの代わりに子供用山車に使う4輪台車