夢民―ゆめたみ―

現実逃避といわれようと、
日々の生活の中に
心地よきことや楽しきことを探し
記録してみるカナ。

上高地から。

2005-07-08 19:39:48 | ひとりごと。
かっぱばし

と、一言だけの文(?)と添付写真一枚のが弟から届く。


「?」と実家の母に聞くと
弟のヤツめ
就職浪人5年目のプーの分際で一週間上高地でのバイトGetとは
うらやましいじゃん

うまくいけば一ヶ月になるの?(ずる~い!!!)

逞しくなって帰ってこ~い
って、奴は東京住まいだから帰っても会えないか


祝?『姑獲鳥の夏』の映画化。

2005-07-08 14:49:10 | 映画・TV。
今日は、カナリ興奮状態で暴走気味です。
(ホントは昨日の朝ニュースで見てからずっとね。)
読んでくれる方は覚悟してね~



本を無性に読みたくて
お財布の中に余分にお金が入っていて
本屋さんへ入ってしまったら・・・。

私は、めいいっぱい買えるだけ買ってしまう
(ありったけの現金使っちゃうの・・・悪い病気です。シクシク。)
目的がなく本屋へ行ったら一か八かですが表紙買いしちゃいます。

そして、京極夏彦さんの『姑獲鳥の夏』もその表紙買いの一つ。
しかもワタシ的に大当たりだった~

表紙は『姑獲鳥』(うぶめ)と言われる妖怪の人形の写真。
その写真の怪しい色気・・・ツボに入りました
(それ以来このシリーズは、
  他で早く出版しても講談社文庫で出るまで我慢して買う!)

そして、読み始めてしまったら止まらない。
推理するには難解すぎて
説明するには複雑すぎて
何がなんだかわからないのだけど
展開と結末が気になって止まらない。

昭和27年頃の東京が舞台。
登場人物も戦争を生き延びた若い世代。
遠い昔のようで
隅々まで鮮やかに想像できるほど描写も細かい。
それぞれの登場人物に降りかかる事件
それが一つづつ繋がっていき
解明されるまでのお話。

誰もがどうにもならない状態になって
古本屋兼陰陽師の京極堂が解決する・・・。

って書いちゃうとヒーローもののように簡潔だけど
妖怪やそのルーツ
人間の視野は眼だけでなく脳の作用により変わるとか
いろいろな方面で知る楽しみと
犯人がワカラナイし
わかってからも謎解きしてもらわないと全く理解できない。
そんな、新しい世界にツボどころかドツボにはまった私・・・。

読んだあとは抜け殻となりました。

本の中の世界から
現実の世界に帰って来れない・・・。
それどころか
本の中の世界に帰りたい
帰れないから悲しくて泣きたい・・・。

『これはきっとすごいショック状態だ』
と自分の中では理解してるし日常生活も支障ない。
京極夏彦っていう人はスゴイ人だ
どんな人でどんな考え方でどんな生活?とまで考えてしまう。

なのにやっぱり『帰りたい・・・』と常に想う自分
(京極堂シリーズとなって新刊の度に購入してると
  待たされた分、少しづつその衝撃は少なくなったけどね!)



そんな強い衝撃を私に与えたあの作品が
主演が堤真一さんで映画になってしまった
(堤さん好きだけど、ちょっとイメージ違うかな~・・・。)
(永瀬正敏さんって何役!!誰かイメージ会う人いたかな?)
(えっ!関口役・・・私の中ではきたろうさんだったよ・・・。)
(原田知代さんて、病的な女性のイメージないのにぃ!)


真保裕一の『ホワイトアウト』しかり
映画化になる前提無しで原作に感動した本は映画としてみると
自分の中でハッキリと形づくられた物とかけ離れていて
ショックだしガッカリしちゃうんだよね・・・。

『観に行くべきか行かざるべきか』
でも、きっと行っちゃう・・・気になりすぎて
(プレミアが国立博物館でなんて!行きたかった・・・。)


横溝正史とか好きな人・・・読んでみてよ~
時代背景同じでも
明らかに現代人の京極さんの方が
濃いフィクションにしてて感動しちゃうよ~

講談社文庫で購入したい方
このシリーズは厚めでビックリのもあるので
職場や移動中の読書には不向きです!!
(続きが気になっていても
   24時間かけても読めない遅読の私は
     命削って読んでるのかって思いました・・・2晩完徹とか。)
(以来新刊を買うと、
   「二日ほど家事放棄します!」
    と宣言してから読みます(笑)でも本当に!)