蝉 骸(むくろ) 夏の終わりを カミシメル
朝、駐車場で車から降りたら
隣の空き地から伸びる 大きな桜の枝の下
蝉の亡骸がありました・・・
朝から虫とはいえ死骸に遭うなんて不吉だ・・・。
などとは不思議と全然思わず
『もうそんな時期になったのか・・・。』
と蝉に語りかけるような感じで思った瞬間を一句にしたかったの
耳を澄ませば
まだ蝉達の声は聞こえるけれど
こないだ聞いた声とは明らかに違う
カスレタヨウナ低い声
亡骸となった油蝉は生涯の伴侶に出会えたのであろうか?
近くには他の亡骸は見あたらないが
一人で生きぬき
伴侶に出会えたとしても
やはり一人で死んでいく・・・
蝉ってカナシイナ
何年も土の中にいて
やっと成虫になっては長くても十数日
焦がれても逢瀬儚く死出の旅
せめて旅路に伴侶と出会え
幻か かすれた声の蝉時雨
亡骸(なきがら)風に吹かれて 笑う
蝉ってなんだかいろんな思いを湧き起こさせるもの
昔の人もいろいろ詠んだはずだぁ・・・
蝉の死に夏の終わりを感じてなんだかセツナイけど
蝉の声が聞こえるからには まだ少し夏が残っていて
目の前にある蝉の死骸に
「これはムクロ、ムクロだ・・・亡骸でも死骸でもなく骸だ。」
と漠然と頭の中を言葉がグルグルとめぐっていた日の話。
朝、駐車場で車から降りたら
隣の空き地から伸びる 大きな桜の枝の下
蝉の亡骸がありました・・・
朝から虫とはいえ死骸に遭うなんて不吉だ・・・。
などとは不思議と全然思わず
『もうそんな時期になったのか・・・。』
と蝉に語りかけるような感じで思った瞬間を一句にしたかったの
耳を澄ませば
まだ蝉達の声は聞こえるけれど
こないだ聞いた声とは明らかに違う
カスレタヨウナ低い声
亡骸となった油蝉は生涯の伴侶に出会えたのであろうか?
近くには他の亡骸は見あたらないが
一人で生きぬき
伴侶に出会えたとしても
やはり一人で死んでいく・・・
蝉ってカナシイナ
何年も土の中にいて
やっと成虫になっては長くても十数日
焦がれても逢瀬儚く死出の旅
せめて旅路に伴侶と出会え
幻か かすれた声の蝉時雨
亡骸(なきがら)風に吹かれて 笑う
蝉ってなんだかいろんな思いを湧き起こさせるもの
昔の人もいろいろ詠んだはずだぁ・・・
蝉の死に夏の終わりを感じてなんだかセツナイけど
蝉の声が聞こえるからには まだ少し夏が残っていて
目の前にある蝉の死骸に
「これはムクロ、ムクロだ・・・亡骸でも死骸でもなく骸だ。」
と漠然と頭の中を言葉がグルグルとめぐっていた日の話。