焼死の話を考えていた。
つまらぬイタズラで実の母を殺してしまった子供の話。
母子家庭で他に身寄りのなかった彼は、叔父さんに引き取られ、養子となる。
「子供のイタズラだ。仕方ないよ」
その言葉が頭に焼き付いて離れない。
そんな彼は《イタズラ》という言葉に過敏に反応を示すようになった。
イタズラはいけない、イタズラは人を殺す、大事に人を殺す、だからいけない!
ある日、保母さんに注意を受け . . . 本文を読む
本日は客人がくるので、昨日の夜に部屋の掃除をした。
と言っても、物置に物を片付けて掃除機をかけただけなのだけれど。
本棚に、昨日借りて来た物も含める、日本推理小説の四大奇書を並べた。
四大奇書とは、
・小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
・中井英夫『虚無への供物』
・夢野久作『ドグラ・マグラ』
この三作を三大奇書と言い、
第四の奇書と言われる、
・竹本健治『匣の中の失楽』
を加えた四大ミス . . . 本文を読む