なぜだか授業中というのは、授業以外のことに集中できてしまう効力を持っている。
たとえばぼくなんかはいつもラクガキをするわけだ。
ときどきは小説のことも考えるけれども、やはり一番はかどるのはラクガキである。
ノートの一部やときに1ページまるまる使って、そのとき頭の中にうずまいているなんかもやっとしたものをラクガキとして紙の上に投影するわけだ。
今日のこれは、とにかく少年の横顔が描きたかった . . . 本文を読む
いったい何度目になるのか忘れたが『小生物語』を読了した。『小生物語』というのはつまり、乙一先生の嘘日記集のことである。乙一先生がその大半を“小生”という一人称で綴ったホラ話ばかりの日記である。
毎回言うが、これが実におもしろい。くだらなすぎておもしろい。こんなくだらないことをかなり真剣に書いている乙一先生のまっすぐな(でも内容はかなり歪(ゆが)んでいる)姿勢が素晴らしい。嘘だとわかりきっている . . . 本文を読む