音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

21日のピアノ合わせ

2018-04-16 21:35:43 | フルートレッスン

いちごの苗を毎年植えますが、失敗続き。
秋に植えて2個ほど収穫したら、寒さでやられました。が、年明けに復活!

でも、実は2個しか食べてません。
虫に先を越されます。
まあ、園芸としてはかわいい花を見たから成功としよう。

土曜日、手と手ジョイフルコンサートのピアノ合わせをしました。

ピアニストのHさんは熊取から、うちに来てくれました。

お昼からフルート5人。

初めはSさんのノルマの「清らかな女神よ」
いつもより緊張されていて、管に息がうまく当たりません。
ティッシュを丸めて左足の下に置いてグッと踏みながら音を出してもらいましたが、口に力が入ってしまって、うまくいつもの音が出ません。
口の周りに空気を含んで吹いて見ましょう。というと少し力が抜けました。
それでも最後まで吹ききって、なんとか合わせられるようになりました。

次はOさん、うちにきて初めての発表です。
亡き王女のためのパバーン。
リズムや指は完璧ですが、低い方の音程がうまくあいません。古い中古のフルートで音の幅が狭く、低音を吹くときに、管を随分内側に回さないと音程が取れません。
トーンホールの3ヶ所にテープをはって、低くしましたが、まだ高いので、口で調整しますが、緊張したりすると固くなってうまく内側に吹きこめません。
何ヶ所か直しました。耳はいいのですぐに修正して吹かれました。

Mさんは、パガニーニ のカンタービレ。
音がとにかく良くなってきました。
音程もいいです。
後はカデンツァの細かなスケールを慌ててしまって全ての音を鳴らすことができないことがあるのが惜しいです。
ブロックに分けて練習することと、ゆったりと演奏すればうまくいくでしょう。

みんな真剣な表情でしたが、当日は自分たちの演奏がてぎるといいなぁ!

盛り上がってきました。

ニセアカシアの花の咲く頃

2018-04-13 21:22:05 | 哲学

父が食べる果物を買おうとスーパーに寄りました。何かの気配を感じて振り向けば、「なんだこりゃ!?」


民家を飲み込もうとする巨大な植物。


たぶんニセアカシア。

針槐(ハリエンジュ)という立派な名前があるけれど、
日本に入ってきた時にアカシアと間違われたために、ニセアカシアと呼ばれ続けています。

花は天ぷらで食べられ、蜜は良質なハチミツの原料になります。
ところが、繁殖力が異常に強く、一度植えるとどこからでも脇芽を出します。
おまけに弱く、すぐに折れてしまいます。

こんな人いますよね。
仕事はできるのに、あちこち気軽に出没し過ぎ、誤解され、図太そうに見えて繊細なところがあって案外折れやすくて…。

でもニセアカシアは人間と違って自分がどう呼ばれているか知らないのです。

ただそこにいて、ひたむきに伸びて、生命を謳歌しているだけ。




音楽で遊ぼう!

2018-04-12 21:58:27 | フルートレッスン

アザレアが咲きました。今年も豪華です。この冬、信楽で買ってきた鉢に植え替えました。
心配していたけれど無事咲いてホッとしました。

年中さんから来ていたRさん、この春小学生になりました。
背も高くなってきました。
今日のレッスンは、ピッコロで幼稚園の発表会でやった「エルクンバンチェロ」の楽譜を完成して吹くこと。


前々回、聞き覚えて歌ったものを紙に書いてもらいました。
それをマジック音符で音の場所に置いていきます。

順番に置けたり置けなかったり、まだ楽譜と音名の位置が定着していません。
なので、後半は

カードを引いて、音名を読んで同じ場所にマジック音符を置きます。


最後はブルージェロカードで

引いたリズムをギターで弾きました。

少しずつ楽譜とお友だちになっています。

手と手ジョイフルコンサート

2018-04-11 21:34:04 | コンサート

4月21日(土)13:30開場 14:00開演
メセナひらかた
第11回 手と手ジョイフルコンサート

のプログラムが上がってきました。
この写真はイギリスのコッツウォルズを訪れた時に撮影したものです。
かわいいでしょ❤️


第1部は歌やピアノソロ、連弾、チャンゴのサムルノリもあります。


第2部はヘルマンハープの4重奏。
フルートとピアノ、ドラムと歌。
最後はよさこいソーラン節です。

日頃の練習の成果を発表するために、みんな頑張っています。
入場無料
ぜひいらして下さい。

子育てサロン4月

2018-04-10 23:16:20 | 子ども

まんさくの花が満開です。
今日は子育てサロン。
4月は年度初め。
3歳児さんが卒会して、保育園や幼稚園に入り、今年生まれた新しいお友だちがサロンにやってきました。

サロンのスタッフも卒業した人がいて
補充がない。しかも、当日突然都合が悪くなった人がいて大変です。

子どもたちとお母さんのために一肌脱いでやろうという意欲のあるボランティア営為募集中です。

今は枚方市と社会福祉協議会を校区コミュニティを通して経費をいただいてやっていますが、先に私とTさんが校内での、あるこどもへの虐待事件の時に出会い。何かできることはないか?と、動いて作っていたものです。

専門家でもない私たち地域の人にできること。それは子育て中の孤立を防ぎ、温かく子育てを見守っている人々がここにいるという空気を作ること、いつでも誰とでも繋がって困ったことになっても助け合えると信じてもらうこと。

私たちができることは、こどもたちと遊んだり、お母さんと世間話をすること。
ささいな日々の不安に「大丈夫。なんとかなる。」と言うこと。
大変そうなことに気づいて、専門家に相談できるよということ。
専門家に「ちょっと心配やから、見守ってあげてください。」と伝えること。

後は少しの間、子育てしながらもお母さん自身も楽しみながら友だちを作ってもいいんだよ。と安全に遊べる場を提供すること。

今日は何度か昨年度からきている2歳になったSくん。ままごとのレンジに夢中。
たまごをフライパンで焼いてお皿にのせています。さて、どうするか?と見ていると私に「どうぞ」と渡してくれました。
「ありがとう。いただきます。」とパクパク食べる真似をして
「ごちそうさまでした。」と、返すとにっこり。
また、作ってくれます。
そこに、1歳になったばかりのAくんがたまごに手を出します。
どうなるか?と見ていると、Sくん、Aくんにたまごをさしだしました。

「あら、ありがとう。」と、話せないAくんに変わって言うと、パクパクとAくん食べる真似をしました。
「ごちそうさまでした。」というと、AくんSくんにたまごを返しました!
すごい!
以前はAくんは気に入ったおもちゃは、絶対に手放せなかったのに。
Sくんは恐らく初めてみた遊びなのに、Aくんのどうぞ遊びを理解しています。
その後も平和にやり取りしながら遊んでいました。
子どもに協力して遊ぶともっと楽しいということが伝わっていることが実感できた瞬間でした。

こんな幸せもあります。
スタッフになりませんか?


原正美水彩画展&えんでぃんぐコンサートお礼

2018-04-09 21:19:06 | コンサート

ありがとうございました❣️
萩原天神の「いつもの処」
原正美さん水彩画展&えんでぃんぐコンサート満員御礼、楽しく終了しました。
ご来場いただいたみなさん、温かく迎えて下さった金重さん、91歳の水彩画家原正美さん、共演のみなさん、FBで応援くださったみなさんありがとうございました😊
始まりはリコーダーアンサンブル。
バロックやアイリッシュ、ポピュラー楽しい演奏でした。

次は私のフルート。
テレマンのファンタジーの2番、3番とドンジョンのエレジーを演奏しました。
近くに住んでいる友だちが4人来てくれました。
みんな温かく聴いてくださって、ありがたかったです。


この楽器は、大きな方がアイリッシュブズーキ、小さな方はシトール。

シトールはバロックよりも古い時代13世紀の楽器でヴァイオリンやリュートの先祖とも言われています。
絵画や彫刻の中に描かれているのが残っているだけで、実際にはどんな音がしたのかはわかっていないそうです。
テニスのガット弦を張って使っているそうです。

「ウクレレのようでしょ。」と奏者は言っておられましたが、古い歌を歌ってくれました。

原正美さんも登場。
91歳の水彩画家です。世界中を旅して絵を描いてこられました。
ドイツ、フランス、ベルギー、イギリス。
素敵な絵でしたよ!

それからこれは

馬頭琴。
モンゴルの衣装を着けての演奏でした。

「スーホーの白い馬」のあれです。
スーホーは亡くなった馬の身体で馬頭琴を作って奏でたそうですが、馬の身体は弓にしっぽの毛を張ってあるだけで、本体は全く使っていないそうです。
昔は馬しっぽの弦が張ってあったそうですが、今ではナイロン弦だそうです。
モンゴルの草原の曲を弾いてくれました。

それから

リュート。

リコーダーとアンサンブル。

楽しかった!
あっ!フルートの写真を忘れてました😅

珍しくないですよね😅

行春や

2018-04-06 23:13:06 | 日記

雨が降って、今日は季節が戻ったような寒さでした。
桜散ってしまっただろうなぁ!


行春や 鳥啼 魚の目は泪

芭蕉が、親しい友人たちと別れて奥の細道の旅に出る日。
若い時とは違い、もう二度と会えないかもしれない。
行く春を惜しみ、鳥も慟哭し、魚も泪を湛えているように見えます。

父の入所する施設を見学に行ってみました。
ホテルのように豪華な所もありました。足湯があって、いつでもつかれる施設も。
「家族部屋」があって、施設の人に「こんな部屋もあるのですね。」とてっきり一緒に過ごすための部屋かと思っていたら、「ここでは、最後まで見させて頂きますので、ここで看取られるご家族さまとのお部屋です。」

と、聞いて絶句してしまいました。

そういうことだと思ってはいましたが、改めて目の前に突きつけられた気がします。
芭蕉は自分の強い意志で旅立ちましたが、父の意志はここにはありません。

これでよかったのか?
まだ家で頑張れば見れるんじゃないか?
気持ちがあちらこちらに乱れます。


えんでぃんぐオムニバスコンサート

2018-04-05 21:26:20 | コンサート

4月7日(土)えんでぃんぐオムニバスコンサート&原正美水彩画展
で、演奏します。
1 1:30から 町家サロン「いつもの処」
南海高野線 萩原天神駅徒歩1分

いつもお世話になっているKさんのお父様の水彩画を観ながら、リコーダー、シトール、馬頭琴などなどの演奏を聴きませんか?

私は12:30から
テレマン ファンタジーの2番、3番。
ドンジョンのエレジーを演奏します。

予約申込みは、090-4306-3782伊藤さんまで

アンサンブルをと思っていましたが、父の入院で、相手を探したり、一緒に練習する時間が全くなくなってしまったので、ソロになりました。

ぜひおいで下さい。

デマーリ マクギル②ディテーユ

2018-04-04 21:14:15 | レクチャー、マスタークラス

ディテーユのソナチネは、ラベルみたい。
印象派、クリーンで明瞭。
ラベルのビデオを見たことがあります。
細かいところまで完璧。音に必然性があります。和音や曲全体の構成を大切に。

美しい景色が窓の外に広がっていますが、ラベルは景色に背を向けて座ります。
なぜかというと目の前の食事に集中したいから。
また、ラベルの家には壁一面に小さな花柄のステンシルがあって、彼はそれを一人で手作りしました。

感情は内側にあってぐーっと一点に集中していく感じです。
派手なものから、シンプルに
ビブラートも神秘的に明瞭に

はじめはダイナミックにならない。
①は口笛を吹いているような感じ、
2小節目のシドレと4小節目のミフアソは対になっています。違いを考えて。

7小節目のHの音やりすぎないmf
②の1小節前のCの音は、前の音のAから広がるように。

②4小節目輝いて、大きくしない。スパークリング、動きが出るところです。

③への動き、シンプルに明瞭に

④音を使って方向性を出す、前に向かって、倍音の多い音で
ダブルタンギングは、舌ではなく空気、音に集中、スラーで練習。
最後までイメージを持って。

次の入りはピアノの和音を受けて、早くし過ぎないで、幻想的に


ワルツは楽しい踊りですが、これは特別な世界。
ティム バートンのシザーハンズのような世界。暗いけれどソウルフル。
初めゆっくり時間をとります。
ハートを見せない感じ、
スケールも、ベルベットのように。
C#の方がAよりも大切。

⑦広がる、自然に発展する、やり過ぎない。

マクギル先生が17歳の時、ジュリアス ベーカーのレッスンで何か一曲持って行かなくてはいけなくて準備ができていなかった。
大学の図書館でカプレのワルツを見つけて簡単だと思って持っていきました。
演奏をじっと聴いた後、ベーカーは黙って吹きました。

教える気は無かったかもしれませんが、1920年から変わらない大学の音楽室で、昔キンケイドに習っていたと変わらないノスタルジーを感じました。
マクギル先生は、そこで初めてノスタルジーの表現を学んだそうです。
ここはそんな表現です。

ここまでで時間になりました。

全体を通して、テクニックではなく、心と身体で演奏する。
競争などどうでもいい、自分以外の誰にもできない表現、鳥肌が立つ演奏を。
音楽で物語を語りましょう。

彼の生まれたアメリカの黒人のコミュニティの中で12歳の子どもが楽しそうに歌っていました。
テクニックも何も知らない。
その時に戻っていくことが大切です。
と、何度も言われました。

いい音を探してみて、と、何度か1音だけを取り出し、生徒が吹きましたが
先生の吹く1音の音が素晴らしくて、中々OKが出ません。
心も身体も使って吹く。
そうありたいものです。

デマーリ マクギル①魔弾の射手

2018-04-03 23:47:37 | レクチャー、マスタークラス

デマーリ マクギル氏は、ジュリアス ベーカーに師事。15歳でシカゴ交響楽団と共演。
メトロポリタン歌劇場はじめ数々の名門交響楽団の首席フルートを務めました。

とにかく、素晴らしいと聴いていたのですが、なかなかお会いする機会がなく今回やっと会いました。

さて、1人目はタファネルの魔弾の射手ファンタジー。
この曲は素晴らしいオペラが原曲です。
オペラというのは、現実を誇張して表現したものです。

メロディが大切です。
テクニックや、早いことではなく!
技術のことばかり考えてると出たくないコンクールに出てる感じ世界中のフルーティストと競っている感じ、技術のことではなく自分のものにする、メロディーを引き立てることがゴール。


1番初めの高音のG#の音、良い音を探してみてください。オープンに長く伸ばしてその中で1番美しい音を見つけます。フルートの中の埃を全部ふき払うように。
その後の細かい動きはしっかりとコントロール。フェルマータBの音は全身を使って美しい音で吹きましょう。
10小節目のGはビブラートを聞かせましょう。15小節目からも同じ

Piu Vivoからの高音G。
この辺で1番この音が大切です。3,000席のホールにいることを想像しましょう。
同じ調子で一定にピーと吹くのはどういうことでしょうか?

それは死んだ音です。Live、生き生きした音で。
自分がいいなと思っている音を知っていることに気づいて、みんなを説得して。

タンギングにおいて、舌は重要ではありません。
ビブラートは句読点のように使いましょう。
日本語で「言いたいことがある」そのGからEにかけて、その後のBからFで「ですけど」と、ビブラートをかけていう感じ
カラーが変わります。dimをするところはビブラートで

Adagio pで始まりますが、丸い健康的なF#で始めたいです。
濃い気でたっぷり優しいメゾソプラノみたいに、チョコレートのように甘く。
そしてすぐに引いて、音をキープしましょう。
そして4小節目の少し後でカラーを変えます。
dimをコントロールしましょう。
Allegrettoから、見せびらかすように、広がるように

1ページ目で時間となりました。
それも、オーバーして。
明日はディテーユのソナチネです。