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ブラザーズ&シスターズ

2007-12-17 04:13:34 | Weblog
Brothers & Sisters: Complete First Season (6pc)



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どうも一つのことで複数の目標を果たそうというせこい、というか横着なことを考えるみたいです ドラマを見るなら英語で見ちゃうと、娯楽と勉強をかねることができるわけで、ドラマを見るなら英語のを優先しちゃいます。おかげで日本のドラマをあまり知らないわけです 現在見ているのは2本です。

そのうちの一本が「ブラザーズ&シスターズ」です。もともと、アリーmyラブが好きだったわけ。だから、キャリスタ・フロックハートが出るっていうので見始めました。勝手にコメディだと思い込んでいたし。

が、蓋を開けてみると、シリアスな人間ドラマ。たいへん地に足がついている。が、なかなかよく作ってあって、楽しみにしてます。

タイトルから想像つくように、女2人、男3人の5人兄弟に母親を中心としたウォーカー一家のお話です。といっても、兄弟はみな大人で、2話で実家にもどった次女(キャリスタがやっている政治を専門とする共和党員のラジオ・パーソナリティのキティ)のみで、あとはみんな別に住んでいます。

主人公とおぼしき次女キティ(キャリスタ・フロックハート)は政治を専門とするラジオ・パーソナリティ。ニューヨークで活躍し、恋人プロポーズされていたのですが、カリフォルニアのテレビ局からスカウトされ、同時期に父が急死したために実家にもどってきました。が、母のノラとは何かにつけて折り合いが悪いわけ。二人がよると、一食触発の事態になってしまいます。信念に基づいて闘う人である一方、ロマンチックで優しい面もあるというキャラクター。

母のノラをやっているのがなんと、サリー・フィールド。もう60歳をこえているんですが、若々しくて魅力的です。愛情深い母親なのに、愛情が空回り気味。数々の問題を抱える子供たちに振り回されている状態。特に次女とはどちらも主張が強いせいか、うまくいっていません。キティがバリバリの共和党なのに対して、ノラはどうも民主党らしいのです。政治的対立が親子の亀裂の原因の一つとは、日本ではあんまりなさそうですが、アメリカならありうるかも。トラブルの種は他にもあって、おしどり夫婦だったはずの亡くなった夫は実は長年浮気をしていた、という設定です。この役でエミー賞をとりました。

長女のサラ(レイチェル・グリフィス)はMBAをとり、大手で働いていたのですが、家庭との両立をめざし、父親の会社オーハイ食品に副社長として転職。ところが夫とはすれちがいがちな上に、忙しくて子供の世話を満足にできない状態はあいかわらず。おかげでカウンセリングに通っています。父の死後、遺言で社長になったものの、会社が大きなトラブルを抱えていることが発覚して、なおたいへんな状況に追いこまれてしまいます。レイチェルはこの役でエミー賞にノミネートされています。

サラと一緒にオーハイ食品で働いているのが長男のトミー(バルサザール・ゲティ)。会社の実務は知り抜いていて、次期社長は自分だと思っていたのにサラにその座を奪われて不満を抱えている状態。父親を一番尊敬していたのはたぶん彼ですね。学歴が高くて外で経験を積んできたサラに対して、会社のたたき上げで実践派というところです。

次男のケヴィン(マシュー・リス)は弁護士で頭脳明晰。なかなかのしっかりもので姉弟にも頼られています。ただし何の問題もない人、というわけではなくて、ゲイです。とっくにカミングアウトしていて家族の合意は得ていますが、いろいろ紆余曲折があったにちがいないということがちらちら。

末っ子のジャスティン(デイヴ・アナブル)はトラブル・メーカー。兵士としてアフガニスタンに行き、その時に受けたトラウマのせいか麻薬中毒者。就職してもすぐにクビになり家族をやきもきさせています。おかげで父の遺言では自分で財産を扱う権利をはずされてしまいます。キティとは仲良しです。

それぞれ興味深いキャラクターで、心の底ではお互いを思いやっている愛すべき家族なのに、次々とトラブルが発生。個々の悩みもなかなか現実的です。他にノラの兄でオーハイ食品につとめるソール、サラの夫のジョー・ウェドン、トミーの妻のジュリア、亡くなった父の愛人だったホリー・ハーパー、キティのボーイフレンド(とその候補?)なども登場します。

ウォーカー家より一人少ないとはいえ、うちも兄弟が多いし、実家が自営のせいか、日米の違いは多いに感じながらも、妙に共感しながら見ています。父親がなくなったってところも同じだしね。テーマとしてはなかなか重苦しいものがありますし、政治的対立、ゲイ問題、911からアフガン派兵へと続くいかにもアメリカらしい問題もある一方で、登場人物それぞれが持っている悩みは意外と身近なものだったりする。たとえば、サラが、娘の買い物を買い忘れ続けて一騒動おこしてしまうところ。仕事の悩みをかかえる忙しい母親ならいかにもありそうなエピソードで、身につまされる人は多いんじゃないかなあ。転職して楽になると思いきや、ますます忙しくなり、悩みも深くなるというのもありげな話。

なかなか興味深い家族でして、ドラマを通じてじっくりつきあっていこうと思っています。

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