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”Coffee Perks” excite翻訳をかけてみて(1)

2005-10-16 21:59:25 | 翻訳
金曜に書いたコーヒーの効用の続きです。

これまで、仕事の原稿を翻訳ソフトにかけてみると、ろくな結果がでてきませんでした。しかし、ForbesのCoffee Perksを読んでいるときに、Sleipnirのツールバーに翻訳ソフト(Excite提供)がついていたのでなにげなく使ってみました。すると・・・文によってはかなりまともなものがでてきました。たとえば、6段落目の

"According to the NCA, 80% of Americans drink coffee, and more than half of the population drinks it every day."

このくだりの訳は、「NCAによると、80%のアメリカ人はコーヒーを飲みます、そして、人口の半分以上は毎日、それを飲みます。 」

自然とはいえないまでも、十分にわかる訳ではありませんか?

おそらく、構文が単純で、単語の訳が限定されていれば、わかる訳がでてくるということなのではないかと思います。

しかし、細かいところを見ると、なんだ、これ、ってところが多いです。第一段落を例に検証してみます。


>It may be time to take coffee off the list of life's guilty pleasures.
>New studies indicate that moderate coffee drinkers can not only enjoy their
>morning java jolt, but they may also get significant health benefits in
>the process.


>人生の有罪の喜びのリストでもうコーヒーを飲むべきである時間であるかもしれ
>ません。 新しい研究は、適度のコーヒー飲みが彼らの朝のjava急激な動揺を楽し
>むことができるだけではないのを示しますが、また、彼らは過程による重要な医療
>補助を得るかもしれません。


第一文
「人生の有罪の喜びのリスト」というのがもうすでにわかりません。しかし、これはguiltyの訳が変だというのはすぐに思いつかれるはず。英辞郎をひいてみると、

 【形-1】有罪の、犯罪的な、罪を犯した
 【形-2】罪の意識がある、後ろめたい、やましい

の二種類の意味がのっています。機械翻訳は1のパターンで訳したのですが、ここは明らかに2のほうです。「後ろめたい気持ちがする喜び」とでもすれば、まだわかりませんか。要するに、「悪いことだと思いながらも、やらずにはいられない喜び、楽しみ」のことです。

しかし、一番の問題はtake offのとり方をまちがったこと!これは、「(~を物・場所から)取り去る、取り除く、引き取る」の意味です。つまり、いけないことだ、と思いつつ、やめられない悪徳の喜びみたいなものが人生にはあって、コーヒーはその一つに常にあげられてきたのだけど、コーヒーをそのリストから取り去る(はずす)ときがきた、というのがこの文章の言おうとしていることです。

二文目で、なんといっても不可思議なのは、「適度のコーヒー飲みが彼らの朝のjava急激な動揺を楽しむことができる」というくだりです。

「適度のコーヒー飲み」は、moderate coffee drinkersのまったくの直訳です。日本語であれば、「彼は泳ぎがうまい」というところを英語であれば、He is a good swimmer.というのはご存知のとおり。また、A kind person would not say so. 「親切な人ならそんなことはいわない」というふうに、主語には日本語の条件に使うこともよくあります。ですから、ここは、「適当な量のコーヒーを飲むのであれば」ぐらいの意味でとればわかりやすいでしょう。

一番問題なのは、enjoy their morning java joltのところ。訳されていないjavaですが、やはり英辞郎をひいてみると、「〈米・口語〉コーヒー」と定義されています。joltは、

【名-1】ショックを起こすもの、急激な動揺、精神的ショック、驚き、衝撃、地震
・There was a sudden jolt of energy as lightning struck the car. 稲妻がその車に落ちたかのような激しい衝撃が突然あった。
【名-2】〈俗〉覚醒剤[麻薬・薬]の注射、マリファナたばこ
【名-3】〈俗〉酒の強さ[効き目]、一杯、一口◆元気づけの

のうち、3の「一杯、一口」ぐらいでとるといいでしょう。この定義だとまるでお酒にしか使えないようですが、お酒など、やや後ろめたいものの元気がでるもの、着付けになるものの一杯、一口、という意味で使うようです。enjoy their morning java joltは「朝のコーヒー一杯を楽しむ」というごくシンプルな意味です。

not only~ but...の構文「~だけでなく...も」がちゃんととれていないのが問題ですね。これはおそらく、butの前にコンマ(,)がきてしまったので、自動的にそこで文章を切ってしまって解釈したのでしょう。機械だからそのあたりの融通がきかないんです。

それから、health benefitが「重要な医療補助」というのはわかったようなわからあいような訳ですね。「健康に良いこと」、「健康上の利益」ととってしまえばピンとくるんですけど。theyはここではmoderate coffee drinkersのこと。それから、in the processは、「コーヒーを飲む過程で」ぐらいの意味で使っています。「過程による」としてしまったので、「重要な医療補助」を就職しているようで不可思議なかんじになってしまったのでしょう。 

この部分の機械翻訳は、どこまで役にたつのかが微妙なところですねぇ。本来の意味とあまりにちがっているような・・・

癖をもう少し確かめるためにも、たまに機械翻訳のチェックをいれてみたいと思います。

ついでに試訳をしてみます。

試訳:
「人生には後ろめたい思いと共に味わう喜びというものがあるが、コーヒーをこの喜びからはずす時がきているのかもしれない。新たな研究により、コーヒーを適量に飲むのであれば、朝の一杯を楽しめるばかりか、健康面でも大きなプラスとなる可能性が明らかになっている」




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