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クローザー 第1シーズン

2008-03-17 05:36:14 | Weblog
クローザー <ファースト・シーズン> コレクターズ・ボックス

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やっと日本語でDVDがでた推理ドラマ「クローザー」のご紹介。

日本ではケーブルでしか放送しなかったせいもあって、知名度はあまり高くないはず。でも、アメリカでは人気あるようです。アメリカでは第 3シリーズも作られたし、主演のキーラ・セジウィック(ケビン・ベーコンの奥さんですね)はこの役でゴールデングローブ賞を受賞してます。

一口で言っちゃうと、アメリカ版「第一容疑者」。キーラ・セジウイックはヘレン・ミレンのファンで、このシリーズが大好きだったことから、出演を決めたそうです。

たしかに第1シリーズには同じテイストがあるかもしれません。ブレンダが周囲や社会に対して抱く怒りにはテニスン警部の正義感とあい通じるものがあります。

といっても、こちらのほうが軽め。さすがアメリカン 

お話は、ブレンダ・ジョンソンが元上司で現LAPD(ロサンゼルス市警)副本部長に呼ばれて、LAPD、殺人特捜班チーフとして赴任したところからはじまります。このブレンダ、事件を終わらせる「クローザー」として容疑者から自白を引き出すプロ中のプロ。とにかく有能で、その気になりさえすれば、なかなかの美人です。

しかし、個性的な性格でまわりと協調するよりも自分の正義を貫くというタイプ。LAPDには苦労人で部下の敬意を集めていたテイラー警部がいて、その警部をさしおいてまだ若くて女性のブレンダが特捜班チーフになってしまったわけですから、部下たちからも反発を買ってしまいます。はじめのほうはもう四面楚歌の状態。唯一、ブレンダの味方をしてくれたのは親しい友人でFBI捜査官のフリッツ・ハワードだけ。副本部長さえ、男性本位の職場の中で、ブレンダの能力だけを使い捨てにしようとしている姿勢がちらちらするありさま

しかし、素直で紳士的なデビッド・ガブリエル巡査部長がまず彼女の有能さと正義感にひかれて協力をおしまなくなります。そして、事件を解決にしていくにしたがい、ブレンダを認め、サポートしてくれる部下が増えていき、はじめはバラバラだった特捜部が徐々にチームとして機能するように。この過程が第1シーズンの見所の一つです。

最終回など感動的でした。テイラーの内部告発のため、解任の危機にたたされたブレンダを部下全員がかばい、おかげでブレンダは残留が決まりました。ガブリエルやもともとわりあい協力的だったタオあたりはもちろん、やる気なしのセクハラ警部補のプロペンザ、何かとあればブレンダを追い出そうとしたフリンまでブレンダ派に。また、初回と最終回がうまくリンクするという、にくい演出です。

このような人間関係がドラマの一つの鍵になるんですが、他にも見所はいっぱい。なんといっても、次々に起こる風変わりな事件、そして、犯人をたくみに自白にもっていくブレンダの凄腕ぶりが見もの。毎回、ラスト近くの取調べは、わくわく。

それから仕事はできるのに、プライバシーはまるでだめというブレンダのキャラクター設定もよかったです。うちは散らかし放題、方向音痴、ストレスを感じればお菓子に逃避する、動物がきらいなくせに、ふとしたことで手に入れた家にいついていた猫を追い出せないでいるうちに溺愛してしまう、などなど、弱みも人のよさもたっぷりのなかなか親しみやすいお方。ついつい応援したくなっちゃうんですよ。独特の南部なまりのアクセントの英語もおもしろいです。部下に指示をくだしたあとの、"Thank you (よろしく!)"の口調は聞く価値あるかも。マネもしやすいしね(笑)女性が主役となると、ある程度ファッションもがんばってほしいですが、舞台がロスのせいか、ブレンダファッションはけっこう彩りが華やかでして、毎回楽しみでした。

たぶん、レンタルでも見ることができるはずなので、この手の推理ドラマが好きなら、見る候補にいれてみてはいかが。



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