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お気に入りのものあれこれ

ドレスデン国立美術館展

2005-05-01 20:34:21 | 音楽/絵画/写真
お目当てはフェルメールだったのです。たしかにフェルメールも、それからティツィアーノもよかったです。フェルメールの「窓辺で手紙を読む若い女」は、いつものフェルメールらしいふしぎな光の降り注ぐ絵。でも読んでいる手紙は悲しい手紙なのだろうか、と想像してしまうような窓辺に写った顔つき。おいしそうな食べ物やらじゅうたん(?)らしきものの質感もじろじろみてきました。思ったほど混雑していなかったので楽々と見ることが出来ました。ティツィアーノはいい作品ばかり見てるせいか、重々しい雰囲気のわりにはわりあい好きな画家。体力さえあれば歓迎したいところ。レンブラントも妙に生々しい絵で、神話とは思えませんでした。画面洗浄で、これまで隠れてしまっていた母親の姿や、空の青色がでてきたそうです。もう一人、老婆の肖像画がすばらしかったのですが、画家の名前が思い出せません。ファーストネームはたしか、バルタザール。肝心の苗字が???ベロットというあまり好みでなかった画家の名前をかえっておぼえてたりするのはなぜでしょう。これ、と思ったらその場でメモをとったほうがいいですね。

絵画はその三点と、もう一人、老婆の肖像画がすばらしかったです。名前を、以外に面白かったのは、「数学・物理」サロンから出展された集光鏡、コンパス、天球儀、地球儀などやオスマン帝国の武具、服装、フランスのきらきらしいダイヤの装飾品。ドイツの歴史はごく一部の時代をのぞいてほぼ無知に近くて、ザクソン公国のことはまるで知らなかったのですが、なかなか富んだ国であったようです。ドレスデンは、バロック風の華麗な都市であり、オスマントルコとの戦いを繰り広げる国の首都であり、そして科学の発達していたのだろう、というのをしのばせる展示品でした。

数学・物理サロンからの出展は、作成当座は、学術目的に作られた天球儀、地球儀も今では立派な美術品になってます。おかしかったのは、たとえば集光鏡の裏が、実験目的とは矛盾するのではないかと思えるぐらいおちゃめなこと。私は結構うけてました。

オスマントルコの剣は装飾的なわりにはなかなかおそろしげ。一緒にいった家族にはとっても受けてました。いいけど。別に。鎖帷子などとても重そうに見えました。こんなのを持ち歩き、着て動けるなんて、昔の人たちは、どんな体力の持ち主だったんだ!?と思いながら見てしまいました。

中国の陶磁器や有田焼を手本に作成されたマイセンの展示もあり、なかなか中身の濃い展示会。そのわりには、人ごみは比較的少なく、楽に見ることができます。

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