2月1日に行って来た、
アドビのE-PUBフォーラムの電子書籍出版の事例紹介です。
面白いと思ったのが、やはりプログラムのトリとなっていた
村上龍氏の ”うたうクジラ” の電子書籍版の制作話でした。
この本を出版したG2010という会社の船山社長が登壇して
出版の際の苦労話などを聞く事ができました。
そして、この本を参考にして、
今後の電子書籍ってのは、どんな楽しさがあるのかを
観てくる事ができました。
私はこれまで電子書籍といったら、
紙の本をPDFに電子化して、iPad、iPhone、
そして私も持っているiPod TouchのiBooksにアップして
読む物だと思ってました。
で、その利便性は、かさばらず、暗いところでも読める
また、私の場合英語の本を読むので
英英辞典機能があるので、それで単語検索できる。
その単語をハイライト(マーカーペンみたいな色づけ)できる。
文を検索できる、文字の大きさ、種類を変更できる。
とかかと思っていたのですが。。
これらはビュワー型
工夫された電子書籍ってのは、アプリ型で、
ふたを開けてみると、
”小説をドラマや映画のように読む”
と、そんな感じになっているのでした。
ってのは、表紙を開けると、タイトル曲が流れる。
いくつかの場面で、物語の内容に応じた効果音が出る。
最後にはエンディングのスクロールがある。
本の挿絵のイラストレータ作成の原稿がおまけとして入っている。
これらは、ゲームの特典キャラ、写真、動画、
DVD映画の特典映像みたいなもんですね。
など、。。
船山さんは、さすがに内容にあうBGM
を入れまくるってことは
なんか違うので、しなかった。と言われてました。
ちなみにこの書籍の音楽担当は教授こと坂本龍一氏です。
小説の音楽担当なんてなんか変な感じですが
今後はこんなのは普通になるんでしょうね。
この先、
”小説をロールプレイングゲームのように読む”
ような小説も出てくるんだろうと思います。
小説の主人公が自分だったりする。
推理小説とかそんなので、読者の推理で場面展開が変わって行き
いろんなパターンができあがる。
最近のゲーム
は、プレイヤーが要所場面で行動を3択でき
どんどん場面展開を自分の意志で変えて行けるゲーム(DeadSpace)などがあるので
文字で読む本もそうなっていくのかなあと、思えて来ました。
やっぱりKindleは、この先やばいな。。と、つぶやきました。