幻想伝説エッセイ

早く船を完成させて、大海原に飛び出したいのよ。

『鳥の歌が聞こえない』ver.1.25(斎藤 洋)

2005-05-11 21:38:33 | プレイ日記(ネタバレあり)
とにかく素晴らしい緊張感に浸ることができるシナリオです。
シナリオを通してずっと身に危険の及ぶ感覚を味わえる作品としては最高峰の作品ではないかと思います。
伏線の使い方、ストーリーの流れ、プレイヤーの心理を読んだ仕掛け等、面白さのツボをしっかりと押さえていますね。

森の悪魔について聞かされた(何気に伏線ですね)ケイン一行としてはシャルロッテに森へ行くのは危険だと止めることにしました。
その後シャルロッテを追って森へ行き、二人の冒険者に出会った後ボートで魔術師学連の小屋で日記を読み、シャルロッテを発見してから出口を探しても見つからない。
こうしてプレイヤーが不安に思っているところへ悲鳴が聞こえる。
そこでプレイヤーに斧を提示し、どう行動するのか選択を迫る。
そしてどのような反応が返ってくるのか不安な気持ちのプレイヤーの行動に対して素晴らしいリアクションが起きてくる。
こういう緊張感、こういう緊迫感を自分のシナリオでも出せたらなあと本当に思います。
で、ラッツの精神状態を回復させたあと森を焼き払うことにしたのですが、ここでもどこに避難するのか選択を迫るわけですが、こういったところも非常に緊張感を味わえますね。
その後の自分達の命運に関わる度合いが大きければ大きいほど決断する側に取っての緊張感は大きい、つまりプレイヤーに取って重大な決断となるわけです。
これはゲームに限らず普段の生活でもまったく同じですよね。
ゲーム作りとしてはプレイヤーにそこまでの緊張感を感じさせる伏線やストーリー展開が重要にということですね。
それだけプレッシャーを受けながら決断及び行動したプレイヤーに対し、その後のリアクションに素晴らしいドラマや展開といったものを用意することはこれまた重要です。
せっかく腹をくくって決断したのにその後の展開がアレ?って感じではプレイヤーもがっかりしてしまいますよね。
で、斎藤さんはとにかくそういった演出が抜群にうまい作者さんだと思っています。

とりあえず勢いで書いてしまいましたのでかなりラフな文章になってしまいましたが、なんとケイン一行は今回も全滅してしまいました(涙)。
油を撒いた後、非難場所の薬草地に逃げようとした時にやたら敵と遭遇してしまい、しかも全然逃げられなくて、仕方なく戦闘。
で、ボロボロ状態の所に狂えるエントに襲われてぶっ殺されてしまいました。
再プレイしたら全然敵と遭遇しなくて狂えるエントも楽々撃破できたので、ちょっと口惜しかったりします、くそぉ~!

ひとつだけ不満があるとすればエントの設定ですね。
「指輪物語」を読んだことがあるものとしては正直かなり抵抗感がありました。
できればトリフィドとかにしてほしかったなあ。


【お気に入りのセリフ】
シャルロッテ「見て…樹木達が踊ってる…」

【地理】
《アダンの村》
薬草の産地でリューンの北に徒歩で二日ほどの距離。
《ヴィスマール》
緑の都として知られる街。

【組織】
《遺跡捜査班》
魔術師学連きっての実戦部隊として知られるチーム。

【倒した敵】
《ウィード、トレント、エント、狂えるエント》

【お知り合いになった人】
《シャルロッテ》
薬売りのマットの一人娘。
《ラッツ》
ヴィスマールの冒険者。
《ボアード》
ラッツの相棒。

【入手アイテム】
《葡萄酒》

【冒険した奴ら】
《ケイン、ハリード、マイリーラ、ヒョウタ、ランド、サマンサ》


それからリューンで「封言の法」を買いました。

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