幻想伝説エッセイ

早く船を完成させて、大海原に飛び出したいのよ。

『荒野の六人』ver1.2(さくらもり)

2005-07-21 21:56:40 | プレイ日記(ネタバレあり)
剣と魔法の世界とは違った西部劇を舞台にしたシナリオですが、一応ASKの世界観から完全に独立した形ではないように意識されているようです。
以前にも書きましたが、初期の頃はASKの世界観を破壊する方向でシナリオを作る傾向があったようですが(この辺りはあまり詳しくないのでもしかしたら違うかも)、自分のように世界観を常に意識して遊ぶ人間に取っては少しでもリューンなどと整合性があるのはありがたいです。
単純に好みだけでいいますと、西部劇のような世界観や拳銃やメカニックが当たり前のように出てくるのは好きではないんですね。
でも文鳥櫻さんやレシェさんがクロスオーバーをされているように好きな方はやっぱり好きなんだと思います。
ですのでここで書いているプレイ日記は自分個人の日記ではありますが、なるべく自分の趣味とは違った方も同時に楽しめるひとつの世界観という所は意識をしているんですよ。
ちなみに自分の好きなエターナル・チャンピオンやマイト・アンド・マジックなどは平然とSF兵器が出てきます(笑)。

人によっては世界観という物をまったく意識しない人もいるようですが、個人的には二つのパターンがあるのではないかと勝手に思っています。
一つは文字通りまったく世界観を意識しない人、もう一つはただ別の世界観もプレイしたいというだけで、別の世界観で同じようにクロスオーバーするのは実は歓迎だというパターンです。

魔法の世界で拳銃という物の位置付けについて個人的な考えを書かせてもらうと、便利ではあるものの、一般には中々普及していないといった感じとなります。
今の世の中でも優れた物だから世の中に普及するとは限りませんし、そういう物が普及するには広まる“時”というものが関わりあってくるのではないかと思っています。
また魔法を憶えた方が敵を倒すだけではなく眠らせることができたりと、拳銃よりも何かと融通が利くという理由も考えられます。
また拳銃は抜く、構える、撃つと三動作必要なのに対し、ナイフは一動作で相手を切ることが出来るので、接近戦ではナイフに勝てないといった内容をマスター・キートンで読んだ記憶があります(違ったかな)。
今のはあくまでも自分の考えですが、要はもっともらしい理由があれば何だっていいんですよ(笑)。

ケイン一行としては今回はかなり全滅しましたね。
ピースメーカーの威力が非常に強いので、回復技能やアイテムを持ったPCがやられると戦局を挽回することがほとんど不可能でした。
やはり拳銃というと剣よりも強いという意識がありますのでこういった形にしたのだと思いますが、考えてみれば「炎の玉」も火炎放射器などに置き換えてみれば一撃必殺の威力がありますよね。
ですので自分としては拳銃などの扱いは威力が特別に強いというものではなく、多くの技能やアイテムの中の一つのような物でもいいんじゃないかなと思ったりもします。

基本的にケイン一行は善人パーティーですので、最後はビリーに勝って見事に「WASTELAND’S HERO!」の称号を得ることが出来ました。
しかし決闘の場面は本当にハラハラしましたね。


【お気に入りのセリフ】
ドン・マリノ「この村を、あんな男にまかせて出て行くなどと・・・」
ドン・マリノ「自分の身だけを考え、残される村人のことなど、考えてもみなかった」

【地理】
《ウエスト・ウエスト・ビレッジ》
リューンから西へ四日の距離にある開拓村。

【戦った敵】
《ザコ、F型ザコ、ザコR-1》

【お知り合いになった人】
《ドン・マリノ》
ウエスト・ウエスト・ビレッジを古くから牛耳ってきた実力者。
《ドン・グーチ》
通称”スラッター”グーチ。ウエスト・ウエスト・ビレッジに流れ着いてきて、あっというまに一方のボスに伸し上がった。
《ビリー・ザ・キッド》
「流れ星のビリー」と呼ばれる常に単独行動の、凄腕の賞金稼ぎで冒険者。

【入手アイテム】
《デリンジャ、火晶石、傷薬》

【仲間になった奴】
《マリア》
ドン・マリノの一人娘。

【冒険した奴ら】
《ケイン、ランド、フー、ユウィン、スィン、サマンサ》

それからリューンで「火精召喚」を買いました。

4 コメント

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銃と魔法 (TRIPLE)
2005-07-31 21:33:17
私も"魔法の世界"に"銃"を持ち込むのはあまり好きではありませんね。



というより、"剣と魔法の世界"にはなるべく"現実世界の科学"は持ち込んで欲しくないですね。

"現実世界の科学"に対応するものが"魔法"だと個人的に考えていますから



"Role & Roll"のVOL5の"安田 均"さんのコラムに"魔法についての考察"がありました。

その記事によると"指輪物語"が出現した後、"魔法がひとつの体系を持った技術、あるいは論理性、規則性"を持った作品が多数出現したそうです。

コンピュータRPGの魔法も、"消費ポイントXXで○○の効果がある"という観点から考えると"ある種の体系だった技術"になるのかもしれません

この考えを突き詰めていくと、最終的に"SF"になってしまうのかもしれませんが
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最近は慣れましたが (ロードリヴァー)
2005-08-01 23:10:27
昔はファンタジーに科学兵器が出て来たりするとガクッと来てたんですよ。

「何でこんなの出すんだよ」という感じです。

今ではだいぶ慣れましたが、それでも違和感を感じるのはどうしようもないですね。



TRIPLEさんのブログでグインサーガについて触れられていましたが、自分はグインサーガは読んだことがないので感覚的な物がわからないのですが、魔法に関していえばどちらかというと体系的な方が好きかもしれません。



ファンタジーを論理性に基づかないものとすれば、論理性に基づいたファンタジーは(メカニックの出てこない)SFと言えるかもしれませんね。

ロマサガあたりの魔法は体系的な、必殺技に近い日本人ならではの魔法といった感じでしょうか。

必殺技は修行して身につける物ですが、魔法は努力とは関係ない物ですしね。

確かにあまり必殺技の方向へ進んでしまうと純粋なファンタジーとは別物となってしまうかもしれません。

そういう意味では自分はファンタジー好きではないかもしれませんね。
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SFとファンタジー (TRIPLE)
2005-08-02 01:05:33
>昔はファンタジーに科学兵器が出て来たりするとガクッと来てたんですよ。



昔(1940年代)は"サイエンス・ファンタジー"というものがあり、厳密なサイエンスではない"SF"として分類されていたようです。

"ファンタジーに科学兵器"が出てくる作品があったのもその名残だと思います。



一口に"ファンタジー"といっても、色々ジャンルがあるようです。

このあたりの分類は、"魔法の国ザンス1 カメレオンの呪文"の安田均さんのあとがきに詳しく言及されています。



>ロマサガあたりの魔法

"西洋風ファンタジー"の世界観なのに、ところどころ日本的な要素を混ぜているところが秀逸ですよね。

"日本的なことをやりたい"から"日本的な世界観にする"なんて、ある意味安易な方向に行かなかったから、あの独自の世界観を作り出すことができたのかもしれませんが。

サガフロンティアの"連携"も"協調性"を重んじる日本人的な発想で面白いと思いますが。
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ひとつの世界で (ロードリヴァー)
2005-08-02 19:42:31
>"魔法の国ザンス1 カメレオンの呪文"の安田均さんのあとがきに詳しく言及されています。



持っているのに完璧に忘れていました(汗)。

今度読み返してみます。



様々なファンタジーをひとつの世界へ押し込んで多種多様さを楽しむというのはひとつの理想の形かなとは思っていたのですが、規則性のある魔法の概念と規則性のない魔法の概念だけは最終的にぶつかり合ってしまうかもしれないなどと少しばかし考えさせられましたね。
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