声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

よい旅を…

2021-08-17 10:57:00 | Diary
気持ちが落ち込んでいる時は、
とことん、落ち込んでもう何もしない…

そんなことを何度かやってみた。

が、

最近それは、とんでもない時間のムダ使いのように思えてきた。

我が人生も、これまで生きてきた時間より、残された時間の方が少なくなった。

振り返ってみると、
どれだけ時間をムダにして来たことか…

ドラマ《ライオンのおやつ》を観終わって、
改めて思ったのは、時間には限りがある…という事だ。

主人公は若くしてホスピスに入居する。

そこで、とても充実した楽しくて穏やかな日々を過ごす。

(こう言う終わり方もいいなぁ…)

と思う。

人生の終わり方を自分で選べるなら、《ライオンの家》のような場所で過ごしたい。

実際には、そんな場所はなかなか見つからないが、
終わりの場所は、

自分の納得いく場所で迎えたいものだ。

夫はチラッと見ただけで、
「辛気臭いドラマだなぁ」と言っていたが、
私は、不思議なほど、観ていて穏やかな気持ちになれた。


先週末、従姉の連れ合いが旅立った…。

92歳の大往生だったらしい。

従姉に電話すると、
「年が離れていたから覚悟はしていた」

と言い、

「Tさんと暮らした20年は、とても幸せだった」
と明るく語った。

よい想い出だけ遺して逝けるのは幸せだ。

ドラマ《ライオンのおやつ》では、

看取った瞬間にホスピスの女性オーナーが、
『よい旅を…』と死者の耳元で囁くシーンがある…。

エンディングでは、
小さな淡い光が、自分の想い出の場所を訪ねて浮遊するシーンがあった。

まさしく死は、“旅立ち”なのだ。

従姉の連れ合いも、きっと今頃は

知り合いの人達に別れを告げる旅に出ているかもしれない。

Tさん、
待ってるよ〜!



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 送り盆 | トップ | 読むだけでは伝わらない »
最新の画像もっと見る