昨日の仕事の帰りに立ち寄った宇都宮の表参道スクエア隣の二荒山神社です。
境内には、樹齢300年以上は経過しているイチョウの木があります。
その樹の真下の銅板に何やら目を引く文字が…。
どうやら、この樹は1972年にイチョウの精子の動きを映画に撮ることに成功したという地元?の高校の先生2人の記念の樹らしいのです。
調べてみましたが、あまり詳しい資料が見つからない代わりに、
Web フォトグラファー 上野隆史氏の
「多摩川の汽水域」というサイトにイチョウについて詳しく書かれているページを見つけました。
http://www.tamagawa-kisui.jp/ref/ref39/ref-39.html
それによれば、
「イチョウは雌雄異株だが実を付けるまで雌雄の区別は難しい」
とのことですが、
この二荒山神社の樹は雌株だと銅板には書いてあります。
「雄花から飛んだ花粉が雌花に付くとそこで鞭毛を持った精子が生まれ、精子は自力で卵まで泳いでいく。」
どうやら、この境内のイチョウは、
その動きの撮影に成功したらしいです。
「イチョウは現在でもこのような古い受精法を留めていて、現生する種子植物としては最古の部類に入ることから、生きた化石と呼ばれる生物の一つに数えられている。」
なるほど、“生きている化石”植物版シーラカンスですね!
「イチョウの精子は平瀬作五郎(1896)が、発見…。」
この平瀬さんという学者さんは有名な方のようですが…、
残念ながら、この二荒山神社のイチョウの樹によって、初めて精子の動きを映画化したという松本正臣・斉藤長重両氏の場合は、
あまり、周知されていないようです。
この銅板に書かれている内容が事実なら、
ぜひ、その「イチョウの精子の動き」の映像を見てみたいものです。
清水由美