声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

“贅肉”が怖い

2018-09-03 09:55:30 | Diary
スポーツ界の著名な指導者の画像を観ながら思う…


現役時代は、ムダのない美しい筋肉を持っていた選手たちが、

年齢を経て、様々な役職を担い偉くなると

筋肉が贅肉に変わってしまう…。


それは、体型の問題だけではなく、心の問題も意味するのではないかと思う。(~_~;)


心に贅肉をつけると、
相手の気持ちを慮ったりすることが鈍くなる。


特に還暦を過ぎて人生が一巡すると
“心の贅肉”はぶ厚くなる。

これは体型には関係なく、誰にでもつき始めるもののようだ。


人生経験の豊富さが贅肉となって

若い頃は繊細だった心を図太くしてしまう…



人の死に対しても然り、

人の気持ちに対しても然り、


なぜか、人の怒りに対してだけは過剰に反応するが…

あらゆる心の機微に対して鈍感になってしまう。



一番問題なのは、

人生経験が“自信”となり、

若い人の話を聞く耳を持たず

“自分が一番正しい”と思い込んでしまうことだ。



また、

ありとあらゆる処世術を身につけているせいで、

「こういう時は、こうすればいいの」

というテンプレートもできあがっている。


但し、

今の時代は、そのテンプレートが通用しない場合もある。

情報のスピードが、それを阻む。
ゆっくり考えている時間がない。


一度出した言葉は、すぐに記録される。

「言葉を切り取られた」

と言ったところで、時すでに遅し。


それに、あがいて余計なことをすると墓穴を掘る事態になりかねない。


コミュニケーションは言葉だけではないのだから

録音を聞いただけでは、威圧感を与えたか否か、なんて判断できない。



先入観も手伝って、
“人のイメージ”は作られる。


本当は気さくで優しくて良い人なのかもしれないが、

いったん「怖い人」だと思われると、そのイメージは、
本人の意思に関わらず、勝手に作りあげられてしまう…

だからこそ、
言動に対しては、特に気をつかう必要がある。


若い人の気持ちを慮る事ができない時点で
指導者としてどうなんだろう…と思われてしまう。


本当は、そういう時が“身を引く時”なのかもしれない…。


“生涯現役”は理想だが、

それが通用しない業界もある…。


特に、自分の孫のような若い人を指導する仕事の場合はジェネレーションギャップを強く意識すべきだ。


2000年以降に生まれた若者は“さとり世代”と言われるだけあって、

少々のことでは物怖じしない。
団塊世代の18歳の時とは違って、“大人”だ。

マスメディアにも慣れている。

ましてや、
“長い物に巻かれろ”的な思考は、
今や過去のものになりつつあるようで、

彼らは、発信する術を知っている。


そのことに気づかない事が問題だと、
TVを見ていて感じる。


本当の意味での“老化”とは、気づかないこと。

心の贅肉がたっぷりついた状態…では仕方ない。

哀しいけれど…。



台風が心配です。













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