声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

“売れる”話術

2018-05-07 18:59:19 | Diary
夕方かかってきた電話は

0120で始まる有名な某通販会社。


丁寧な男性の言葉遣いに、

( むげに断っては申し訳ないかな?)

という心理が働く。


聞けば、以前、その通販会社を利用した顧客へのキャンペーンとして、

無料で、teaマシンなるものを貸し出し、

しかも通常価格より200円引きで、
真空パックになったお茶のカプセルを1パック無料サービス付きで、販売しているという。


最初は、

「うちは、のんびりとお茶を入れて飲む習慣がない家なんです」

「もっぱら出がけにペットボトルのお茶を持参するのが、いつものことで…」

「コーヒーマシンは、ありますし…」

などと、

興味がないことを、それとなく伝えていたが

途中から、

“ただ今、ご購入の特典として◯千円の紀州南高梅の梅干しをプレゼントします”

“マシンは使わなければ二ヵ月後に返却していただいて結構です”

“マシンの不具合は無償で交換いたします”

と、様々な“おいしい文言”を並べてきた。


( この担当者は、消費者心理をよく心得ているなぁ…)

と、半ば感心しながら聞いていたが、

途中から HPにアクセスし

商品について
あれこれ、しつこく質問した私に

最後は、

( まぁ、試してみるか…)

と思わせるテクニックは流石に大手通販会社だ。

今回は根負けした。




側で聞いていた夫が

「1時間は、話していたぞ」

と呆れていたが、

担当者は、それも心得ていたようで

「長時間に渡り、大変失礼しました。御主人様にくれぐれも宜しくお伝えください」

と丁寧に締めた。


そもそも、長くなった原因は、私の質問攻めにある。


押し売りではないマナーに適った対応だったことと、
使った事のない“teaマシン”なるものに興味を持った事が、試すきっかけになったわけだ。


それに、“期間限定”の“お得意様キャンペーン”という言葉の効力には、

わかっていても、つい惹き込まれる。(^_^;)

話術を指導にしている者としても参考になった。

これも勉強代だと思えば安いものだ。

まぁ、すぐに飽きてマシンの返却をする可能性は大だが…。



電話を置いた直後、

今度は覚えのない050で始まる番号の着信があった。

受話器からは、

「カベのヌリカエのカイシャですがぁ」

という、

のんびりとした口調の、滑舌の悪い甘ったれた若い女性の声に、

即座に、

「ごめんなさい、今のところ予定はありません」

と断った。

「わかりましたぁ」

と、

すぐに引き下がったという事は、たいしてやる気がないのかな?


声の印象も然り。

電話1本で、客の心をつかむのは大変な事なのだ。


話術、鍛えましょう!












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