いつものように
九十九山周辺のいつもの道をHalと夫と散歩していると
農作業中の見知らぬ人や同じように犬の散歩中の人とすれ違う。
皆んな同様に
「こんにちは!」と、声をかけ合うのが
なんとも気持ち良い。
昨日も、じっとり汗をかきながら、
そろそろ帰ろうか、と駐車場に向かうところで
ふと右前方を見れば、
畑の畦道で見知らぬ高齢男性が手を振っている…
「こんにちは〜っ!」
と大声であいさつすると、
男性が
「ちょっと頼みたいことがある…」
と言って私を、
ちょいちょいと手招きした…
(なんだろ、へんな頼みだとイヤだな…)
と近づいてみると…
「足を怪我して動かんので…手を貸してもらえんか…」
という男性…
作業帽の庇から白髪がチラリと見えたが、
年は70代半ばか?
近くに軽トラは止まっているが
そのそばには、電動芝刈り機が無造作に投げ出され
畦道に両脚をダラリと下ろしてちょこんと坐ったままだ。
( えっ?わたしに…?)
と一瞬考えたが、
比較的痩せて小柄な体型のオジサンだとは言え、
いくら何でも私じゃムリだ…。
50m先をHalとスタスタ歩いていた夫に声をかけて呼び止めると、
すぐに引き返してきて
「オレが行く」と言って、
Halのリードを私に預け、救助に向かった。
「家が近くなので軽トラに乗りさえすれば大丈夫…」
と言う声が聞こえたが、怪我の程度はわからない…
動かない脚で運転するのは危ない。
でも、どうやら救急車を呼ぶほどでは無さそうだ…。
止まっていた軽トラを夫が運転して近くまで寄せ
オジサンに肩を貸しながら助手席に乗せてバックで出ようとしている…
が、やたらと時間がかかっている。
どうしたんだろう…
畦道でバックしようとしているようだが
うまくギヤが入らないらしくオタオタしている…
と、そこへ
100mほど先にある道沿いの民家の庭先で、
先ほどからこちらの様子を窺っていた青い作業服を着た大柄な中年男性が
こっちに向かって走ってくるのが見えた…。
ようやく、ただ事ではないと…異変に気付いたらしい。
Halと一緒に待っていた私が、事情を説明すると
青い作業服の男性はオジサンと顔見知りの様子、
すぐに軽トラの運転を夫と代わり、オジイサンを家まで送って行った…。
とりあえず一件落着。
骨が折れている風はないと夫は言っていたが、捻挫でもしばらく農作業は無理だろう…。
しかし、
つくづく…思ったのは、
なぜ私なんだろう…
何人もの人が近くを歩いていたのに。
誰もオジサンが手を振っているのに気づかなかったのか?
それとも、
たまたま怪我をした直後に私が通りかかったということか?
実は、何度かこういう場面に出くわしている…
溝に落ちて怪我をした老夫婦を見つけて、救急車を呼んだのは…確か一昨年だったし、
昨年の夏は、車で通りかかった道端で、
いきなり電動草刈り機のコントロールを失い、よろけながら草刈機のハンドルを持ったままバランスを崩して倒れる高齢男性と遭遇した。
慌てて車を止め、夫が草刈り機のスイッチをオフにして男性を起こしたが、
あの時は危なかった。
夫は、
「オレたちはたぶん、アクシデントに遭遇する運命なんだよ」
という。
確かにそうなのかもしれないが…
なんか…なぁ。
(ー ー;)
昨晩の夫の料理、
これ何だかわかりますか?