声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

終戦記念日に

2012-08-15 19:16:47 | Diary
今年もまた終戦記念日がやって参り
ました。

"戦争を知らない子供たち"世代ですが
私の子供の頃には、まだ戦後が存在していました。
傷痍軍人さんと近所で、よく出会いました。
松葉杖姿で、途中で切断された片足を庇いながら、当時まだ未舗装の道を
いつも辛そうに歩いていました。

私の生家には「遺族の家」と書かれた
金属の細長いプレートが玄関の柱に
打ち付けられていました。
伯父がマニラで戦死した為だと後で
知りました。

戦争の事は両親から聞いて育ち、
それなりに平和の有り難みを感じ
ながら生きて来ましたが
自分たちの子供世代に平和の大切さ
を伝えていくのはとても難しいと
感じることがあります。

以前、ある仕事先でのこと
一人の若者が休憩時間に

「あぁ、原爆でも落ちないかな…」

といった一言が忘れられません。

自分にとって不都合や嫌な事があると

「エヴァンゲリオンのように全てが
破壊され、無になればリセットで
きるのに…」
と考えている人間がいる事は
地下鉄サリン事件が実証しました。

将来、同じような事件が起こらない
という保証はありません。

破壊活動や武力で解決することは
できない事をどう教えていけばいいの
でしょうか。

尖閣も竹島も、武力で奪い返せばいいと思っている若者たちには
憲法第九条など無意味なものだと
思えるのかも知れません。

平和を維持して行く事の難しさを
とりわけ感じる今年の終戦記念日
です。








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