添い寝

予報どおり朝から雨。



昨日は、

Halは、もしかして我が家の“幸福の王子”かも？

なんて考えていた。


オスカーワイルドの『幸福の王子』の結末って…

どうなるんだっけなぁ…


決して幸福にはならなかったんだよなぁ。^^;



このところ、

いつも笑っている私に水を差すヤツがいる。

「オマエ、Halに入れ込みすぎだろ」

「ロメオの時のことを考えてみろ」


…


確かに、

そうなのだ。


犬は人間より寿命が短い。


特に年齢不詳のHalのような保護犬は、

その日がいつ来るのか見当がつかない…。


覚悟はしているけれど、

想像したくない気持ちもある…。



「オレは本当は飼うつもりはなかったんだ、ロメオに悪いと思っていたし」


と、酔っ払ったヤツは繰り返す。


「だけど、オマエが公園から電話してきてすぐ来いといったろ？」

「Halに会った瞬間に、気が変わったんだ」

と、続けて


最後は、

「コイツは孫みたいな歳だろうが、オレたちの子どもだよなぁ」

と意味不明なことを繰り返す。



そして、
Halの横に行ってゴロンと寝転がり、

いつのまにか爆睡しているのだ。



一番入れ込んでいるのは、他でもないヤツなのだ。