声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

山投資の始め方

2022-06-24 06:03:00 | 最近の話題
最近では銀行だけでなく、
政府までもがiDeCoやnisaを勧めてくるが、
投資にリスクが伴うことを知っている慎重な私のような小市民にはイマイチ興味が湧かない。

が、
タイトルに惹かれて図書館で借りてきた本がある。

《山王》と呼ばれている青年が著した本だ。





不動産投資を始めたきっかけについては、親が事業に失敗して家を追い出されたとのことだが、よくありがちな《お涙頂戴型》の記述はされていない。

そのため、高校時代から1人で生きていくため100以上の資格を取ったとあるが、

そもそもは10代のうちから株投資で事業資金を貯め、プロの雀士でもあるという異色の経歴の持ち主だ。

とにかく頭の回転が早く、コミュニケーションスキルが高いし商才にも長けている。

ただ、この本に書かれている事でわかったのは、
《山》そのものでの利益は然程大きなものではない…と言うことだ。

が、人のやっていないニッチな事を事業としてやっていく事で新たな人脈もできるし
何より話題性がある…

人間性とか考え方なども読んでいくうちにわかってくるが、
著者の若さと行動力には感服する。


今は本が売れない時代だ。

出版するときに編集者から
「こう書けば売れますよ」というアドバイスを受けて、
事実そのままでなく誇張したり脚色するのは普通のことだ。

その昔、私が都内にあるライターや作家たちの集まるサロンパーティに出入りしていた頃、

様々なライターたちが入れ替わり立ち替わり名刺を持って、スポンサーや編集者に挨拶周りをしていたのを間近で見ていたが、

限られた時間内で如何に自分を売り込むのに皆んな必死だった。

何しろフツーの本を書いても売れないのだ。

当時ベストセラーになった《買ってはいけない》の著者も参加していたが、
わざと毒づいて強烈なインパクトを残す手法が流行っていた時期でもあった。

まず目立つことと、そして読者が《得》を感じること、
それが売れる本の条件なのだ。

特に新しい儲け話し云々に人は惹かれる。

今でこそ訴訟を恐れて大人しめ?になってはいるが、
人がやらない事で目立つ手法は同じだ。

この《山投資》の本も人がやらない事業をやっている事に価値を見出せる。

面白いとは思ったが、現実的に山だけで儲けることは、かなり難しいと思う。

私が某自治体の林業会議の委員をやっていた頃、
「山を1円で買わないか?」と林業家のオジサンから言われた事があった。

その時は冗談だろうと笑ってやり過ごしたが、今思えばアレは本音だったのかとも思える。

ただ、その当時思ったのは、
車でも家でも同じだけれど、買ったら買いっぱなしというワケにはいかない…

大きな物はそれなりに維持費がかかる。
税金がかからなくても、山を維持管理するには莫大な費用がかかるのでは?という思いだ。

この本では敢えて維持管理費には触れていないが、
荒れた山林は風雨災害の原因になる。

下草刈りや植林はやっているとあったが、
ぜひ、今後は維持管理費についても年間どれだけかかるのかをオープンにして欲しい。

それが私めの感想です。














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