声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

夢二郷土美術館にて

2012-09-07 11:41:00 | Diary
高校時代は美術部と合唱部を一時期
かけもちしていた事もあって、
絵や造形が大好きです。

出張すると、まず調べるのが、
その土地の美術館や歴史ある建物なの
ですが、岡山では後楽園のすぐ側にあ
る夢二郷土美術館を訪ねました。

竹下夢二はドラマや映画でも何度か
取り上げられているので、その生涯
や作風はご存知の方も多いと思います。

夢二は、一箇所に落ち着くのが余程
苦手だったようで、日本各地に所縁
の地がありますが、
この岡山には邑久町に生家と東京
世田谷から移築された別荘もあり、
夢二ファンにとっては外せない場所
とも言えます。

夢二郷土美術館には、有名な立田姫
や挿絵集など約2000点の作品が展示
されていますが、
その中でも興味を引くのが作中の女性
たちが纏っている着物やドレスの柄や
デザインです。
白地に赤や黒の幾何学模様のドレス
などは、肩を露わにしたデザインも
斬新で現代でも通用するほどモダンです。

夢二と言えば数々の女性遍歴やスキャンダルでも知られていますが、
実際に彼の足跡を辿り、その作品に接していると、
世間で言われていたような単なるプレイボーイではなく、とても自分に正直で純粋な人だったのではないかしら?
と思えてきます。

女性に対しての憧れは人一倍強かった
のではないでしょうか。

彼は東北に出掛けた折、女装して祭りに参加したそうですが、化粧をすると実際の女性より艶やかに見えたとか…。
たまき、彦乃、お葉とタイプの異なる女性達を描き、こと、お葉に至っては川端康成曰く
「お葉は夢二の作品そのもの」
と言わしめたほど、
のめり込んで行った作品への執着…。

私は羨ましくなりました。

お葉さん?
…ではなく、夢二がです。

私が男だったら、夢二のような生き方をしてみたい。
自由に生きて、そして死に際に
「ありがとう」
の言葉を遺して去る、
そんな粋で酔狂な人生が送れたら
どれほど倖せでしょう…。



夢二郷土美術館は岡山駅からタクシーで約10分です。
館内にはカフェもあり、夢二が好んで食べたというレーズンを挟んだ焼菓子
「ガルバルジィ」も食べられます。







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