声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

聞こえてきた声

2023-09-15 06:49:00 | 報道 ニュース ワイドショー
日本広告機構のCMで、

「聞こえてきた声は、女性ですか?男性ですか?」

という無意識の性差別を問いかけるCMがある。

私には、
どちらでもなく、中性的な声のイメージしか浮かばない。

最近は、声だけ聞いても女性か男性かを判別できない事もある。

名前もそうだ。

数日前に訪れた学校でも名簿一覧を見ると、
「◯音」とか、「◯凪」とか、
名前の漢字だけでは男女の判別ができない名前もある。

そもそも今どき、
男性だから、女性だから、なんて言う事自体ナンセンスだし、
そう言う理由づけは、もう時代に合わない。


首相の
「女性の視点で…」という新閣僚に向けたコメントが物議を醸している。


その昔、ある公的機関の審議会委員に選出された際に、

「あなたには主婦として女性の目線で意見を言ってもらいたい」

といわれ、強い違和感を持った事がある。

当時の私は、ラジオの生番組をレギュラーで持っていて、
朝7時に家を出て帰宅は夜11時をまわることもあった。

食事の支度は義母に任せていたし、
息子たちは中高生で母親を疎ましがる年頃でもあったし、

自分自身、仕事をする上で《女性の視点》などと言うものを意識したことさえなかった。

そもそも子供の頃から、
父親に「オマエが男だったらなぁ」と言われ続け、

小中学校時代は、男子からイジメにもあったが、
たまにブチ切れて負けずに取っ組み合いのケンカをしていたし、

自衛官時代、局アナ時代、フリーアナウンサー、それに今の講師業にしても、

《女性の視点》を求められるような仕事自体が私には回って来なかった。

おそらく、私に仕事を依頼する人たちも、
《女性の視点》などを要求することはなかったのでは…?

だからこそ、
こんなに永く仕事を続けて来られたのだと思っている。


日本広告機構の「聞こえてきた声」のCM自体はよく考えられているが、
他の人たちは、どう感じるのだろう?


考えてみれば、動物の世界だって、
鳴き声だけでオスメスを区別するのは難しい。

床の下で暮らすネコのユキちゃんは、自分のテリトリーに入ってくるオスの地域ネコを大声で追い払うし、

我が家の愛犬M嬢など、宅配業者さんが来るたびに、
これまでウチにいたオスのダルメシアンたちの何倍もの大音量で威嚇する。

だいいち、動物の世界ではメスの方が強い。


政治家のみなさんには、
是非とも過去の慣習に捉われることなく、 
常に新しい視点で、世の中の流れを敏感に感じとってもらいたい。

首相が、良い意味で《女性の視点》を挙げたとしても…

もう、そんな時代ではないのですから。

( ̄∇ ̄)







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