ダルメシアンの里子を迎えて丸1週間。
推しの強いMは、生活の至る所に早々と入り込み、
私と夫を振り回す。
夫はデレデレ、
私は躾に必死…
お行儀がよかったのは、
ここへ来るまでの車中だけで
家に着いた翌日から、ダルメシアン本来のヤンチャな性格が表に出てきた。
朝4:30に起きてきて、私の布団の上にダイブ、
左前脚で私の顔や頭を、お構いなしに叩いたり引っ掻いたりして、
無言の《オキテ!》コールを始める。
痛みで目覚めた私は布団を頭からかぶって防御姿勢をとる。
攻防戦は約30分も続き、ついに私は根負けして、
Mを連れて朝散歩に出る…
玄関扉を開けた途端に、彼女は猛ダッシュして庭に飛び出す、
私は制御不能になりつつも必死でリードを持って一緒に走る、走る、走る…
早朝から50m全力疾走である。
それを5日間続けて、私の身体に変化があった。
体重計に乗ってみると2kgも減っている。
きっと運動不足が一気に解消されたのと同時に日々の仕事が増えたことも原因だ。
コレはHalの生前とほぼ同じだが、
まず掃除、洗濯の回数が増えた。
ゆっくり食事する時間がなくなった。
Mは私たちが食事中、立ち上がって私たちが食べている物を欲しがる。
困るのは溢れた醤油などを拭いたキッチンペーパーをゴミ箱から漁って口に入れようとする…
その都度、私が口に手を突っ込んで中の物を引っ張り出すが、
家中のゴミ箱をMの届かない場所に移動させなければならなくなった。
Mは6才、人間で言えば40代後半らしいが
ヤンチャで小さな子供が1人増えたのと一緒だ。
夫は可愛くて仕方がないらしく、何をしても笑っているため、
叱るのは私の役目になった。
夫の笑い声を聞くのも久しぶりのような気がする。
彼女の名前だが、
今から変えるのは難しいと思えたので元々の名前で呼ぶことにした。
あえて、Mというイニシャルだけにするのは、
元々の名前はダルメシアンにしては珍しく、
『ダルメシアン、◯◯』と入れて検索すると、
前飼い主の情報が出てくる可能性があるためである。
マイクロチップの登録変更を済ませているため、
新たな飼い主のところにいる事は、おそらく伝わっていると思うが、
お互いの個人情報を尊重するため実名は控えたい。
わがまま娘のMではあるが、とにかく頭は良いらしく、
こちらの言っている事は理解できているようではある。
やっていけないことは「イケナイ!」と根気よく叱り、
毎晩寝る前にはMに優しく語りかけ、大切な存在である事を伝えている。
今朝は、《オキテ!》攻撃もしなかったし、
引っ張らずに歩いて散歩できた。
ちなみに留守番慣れしているらしく、
「お留守番お願いね!」というと、
離れの部屋で、ちゃんと待っていてくれる…
少しずつだけれど信頼関係もできてきているようだ。
Mの赤ん坊の頃の写真見つけた。
カレンダーのモデルもやっていたらしい。