ご存知、フェデリコ・フェリーニの1962年監督作品です。
フェデリコ・フェリーニといえば、まず「道」
を思い浮かべますが、
キャストの豪華さから言えば、8 1/2の方が上かな?
マルチェロ・マストロヤンニ
アヌーク・エーメ
クラウディア・カルディナーレ…
と、日本でもお馴染みの俳優陣ですが
53年前の皆さんの若くて美しいこと…
クラウディア・カルディナーレの黒いラインのネコのような眼もいいのですが、
個人的には、時折見せるアヌーク・エーメの知的で優しい表情と、
愛人役のサンドラ・ミーロの細い半月眉で笑った時の可愛らしい表情に惹かれました。(^^;;
ストーリーは、過去と現実と幻想と入り混じって、シュールでクール…
フェリーニ監督自身をモデルにした作品?
映画作りの苦悩を面白おかしく描いています。
治療と休養で温泉リゾートに滞在中の映画監督(マストロヤンニ)が
不倫相手の美しい愛人を滞在先に呼び、こっそり逢瀬を重ねる最中に、
次から次へと製作スタッフ、役者、その他もろもろが入れ替わり立ち替わり、
仕事目当てにやってくる落ち着きのない日々、
挙げ句の果て、何を思ったのか
すでに関係が冷えきっている妻(アヌーク・エーメ)まで呼んでしまい、
治療どころか、自らを追い込んでしまう結果に…
映画製作が思うように進まず精神状態はますます混乱、
頭の中に浮かんだ“家庭内ハーレム”に逃避し
そこでシアワセな生活を送る自分を想像してみるものの、
ここでも女性たちへ求める理想と現実の軋轢が…。
(~_~;)
そのむごい現実にも
「本当の幸福は、誰も傷つけずに真実を伝える事だ」
と彼は、いけしゃあしゃあと宣うのです。
最後は登場人物全員で、仲良く手を繋いでお祭騒ぎ…
不幸になる人は、いません…
「人生とは祭り」なのです。
ニーノ・ロータのテーマ曲は、嘲笑とペーソスそのものですね。
本来は、ラストシーンに別の映像が用意されていたそうですが、
なぜ、それを使わなかったのかをテーマにした解説メイキング映像も付いていました。
2度観ると、この映画の作品としての素晴らしさがより伝わってくるようです。
清水由美
フェデリコ・フェリーニといえば、まず「道」
を思い浮かべますが、
キャストの豪華さから言えば、8 1/2の方が上かな?
マルチェロ・マストロヤンニ
アヌーク・エーメ
クラウディア・カルディナーレ…
と、日本でもお馴染みの俳優陣ですが
53年前の皆さんの若くて美しいこと…
クラウディア・カルディナーレの黒いラインのネコのような眼もいいのですが、
個人的には、時折見せるアヌーク・エーメの知的で優しい表情と、
愛人役のサンドラ・ミーロの細い半月眉で笑った時の可愛らしい表情に惹かれました。(^^;;
ストーリーは、過去と現実と幻想と入り混じって、シュールでクール…
フェリーニ監督自身をモデルにした作品?
映画作りの苦悩を面白おかしく描いています。
治療と休養で温泉リゾートに滞在中の映画監督(マストロヤンニ)が
不倫相手の美しい愛人を滞在先に呼び、こっそり逢瀬を重ねる最中に、
次から次へと製作スタッフ、役者、その他もろもろが入れ替わり立ち替わり、
仕事目当てにやってくる落ち着きのない日々、
挙げ句の果て、何を思ったのか
すでに関係が冷えきっている妻(アヌーク・エーメ)まで呼んでしまい、
治療どころか、自らを追い込んでしまう結果に…
映画製作が思うように進まず精神状態はますます混乱、
頭の中に浮かんだ“家庭内ハーレム”に逃避し
そこでシアワセな生活を送る自分を想像してみるものの、
ここでも女性たちへ求める理想と現実の軋轢が…。
(~_~;)
そのむごい現実にも
「本当の幸福は、誰も傷つけずに真実を伝える事だ」
と彼は、いけしゃあしゃあと宣うのです。
最後は登場人物全員で、仲良く手を繋いでお祭騒ぎ…
不幸になる人は、いません…
「人生とは祭り」なのです。
ニーノ・ロータのテーマ曲は、嘲笑とペーソスそのものですね。
本来は、ラストシーンに別の映像が用意されていたそうですが、
なぜ、それを使わなかったのかをテーマにした解説メイキング映像も付いていました。
2度観ると、この映画の作品としての素晴らしさがより伝わってくるようです。
清水由美