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声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

リハーサルin自由が丘

2024-07-31 16:24:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
コンクールの前にリハーサルで都内に向かうのは、
1990年の童謡コンクール以来のことだ。

この時は「おはなしゆびさん」を歌った。

リハーサルというよりレッスンに近いものだったが、とても勉強になった。

あの時は中田喜直先生がご健在で、
「エプロンのポケットから人形出しながら歌う演出がよかったよ」と褒めていただいた。

歌については特に何も言われなかったが、
楽しく歌わせてもらい、全国大会で銀賞をいただいた。

今日のリハーサルは、どんな風に行われるのだろう…と思いつつ、自由が丘に向かった。

リハーサル場所は主催者のNPO法人が入っているビルの3階にあるLIVEハウスだ。

ガラスドアの向こうから高らかに歌い上げる『愛の讃歌』が聞こえた。
アーティキュレーションの豊かな伴奏に乗ってボーカルに熱が入っている…

出演者名簿を見ると『愛の讃歌』を歌う人が2人いる…
きっとそのうちの1人だろう。

(勇気あるなぁ…)

誰でも知っている歌ほど難しいものだ。

オリンピック開会式のレセプションでセリーヌ・ディオンの『愛の讃歌』を聴いて泣いた…

魂が揺さぶられる歌…と言うのは、こう言うことか…と改めて思った。

そして、
(当分、愛の讃歌は歌えないなぁ)

と思った。


シャンソン初心者の私にとってコンクールは、陸上競技のハードルそのものだ。

1つ超えても、次から次へと難関が待ち構えているわけで、軽々と飛べるものではない。

こんなレベルのピアノ譜では失礼ではなかろうか…と思いつつ、恐縮しながら譜面を差し出した。

それを元銀巴里のピアニストF氏は、軽くジャズ風にアレンジして弾く…

…流石である。

そのうえ、
「こっちで演ってみて」
と半音上げることを提案してくださった。

躊躇していると、

「こっちのほうが色彩感があるし表現が豊かに聞こえるわよ」

と主催者からのアドバイス。

確かにステージ上で歌う場合は、もっとブリリアントな声のほうが映える。

コーダも付けた方がいいとの事で
急遽、フランス語でコーダを付ける事になった。

リハーサルというよりレッスンを受けた印象だ。

とても勉強になった。

本番まで、あと1週間…
半音高いキーで歌う練習をしなくては…。


トップ画像は、
ちょっと変わった名前のカフェでリハーサルの前にひとりランチした時のもの。

ワンプレートの中身は、

スープ&レタスサラダ
シュリンプカレーパン
玄米あんぱん
クリームパン
抹茶ムース
アイスレモンティー

どれも美味しかった。








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参加することに意義がある

2024-07-29 16:06:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
左瞼のピクピクが気になっている。

早寝早起き習慣は身についたが眼の疲れは取れない。

眼科で2種類の目薬を処方して貰って1日6回さしているが、
効いているのかどうかも分からない…

まぁ、何もしないよりマシか?

ようやく仕事が一段落して、8月からは本格的に外壁のリフォームについて考えようと思っていたら、

都内に出かける用事ができた。

6月の中頃に音源審査を申し込んでいたコンクール主催者から、

先々週、予選通過の封書が届いた。






昨年の秋は、日本シャンソン・コンクールに出場したので、

今回のチャレンジは、シャンソンでは2回目になる。


昨年と同じ曲を歌うが、
今回は2番を日本語で歌った音源を送った。

1曲を深めるのもなかなか面白い…

その事前リハーサルが31日の午後になった。

楽譜持参との事だが、この譜面で大丈夫だろうか…

ピアノ伴奏は、銀巴里で金子由香利さんと共演されていたピアニストだと言う…

なんだか、恐れ多い。
(・_・;

だけど、とても嬉しい。

オリンピックと一緒にして申し訳ないが、
参加することに意義がある…そう思えてくるのだ。

音源審査を担当された方々は、長くバックバンドを担当したプレイヤーや実際に歌手活動をされている人たちである。

審査では、公平を期すために名前も年齢も伝えずに音源だけで選んだと主催者のblogに記載されていた。

その中で選んで貰ったことが何より嬉しい…

その上で、気持ちよく歌えたら、こんな幸せなことはない。

昨年のけやきホールでのコンクールは初めてのチャレンジだったので、かなり緊張したせいか、

送られてきたDVDを聞いてみると声が萎縮しているようだった。

今度は、もっと伸び伸び歌いたいものだ。

予選通過の連絡から本選まで期間が短いと言うことは、

参加者は場数を踏んでいる人ばかりという事だろうと思う。

そのお仲間に入れて貰えるだけで光栄ではないか。

本選の模様は、YouTube配信されるらしい…

どうなることやら。

(-。-;











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サイモン・フィリップスin高崎芸術劇場

2024-07-13 21:49:13 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
最近は音楽よりも野菜作りに熱心な夫…

「家飲みする時間に出るのはイヤだよ」

という夫を誘って出かけた。

会場は高崎芸術劇場。

家から出た途端に渋滞にハマり、
高崎まで行く気力が萎えたというので

急遽、最寄駅の近くのパーキングに車を止めて電車で行く事に…

高崎駅から会場までのペデストリアンデッキを歩きながら

「Mの散歩より歩いた気がする…」

とブツクサ言う夫を誘導し、1Fのスタジオシアターに到着したのは開演20分前。

着くと同時に、
俄然張り切り、ステージ前まで写真を撮りに行くあたりは昔と変わらない。



今回はブルーノート東京主催というので
多分、演奏時間も短いし、
だいたい1時間20分程度のLIVEで休憩は挟まないはず。

開演は18時を少し過ぎていたが、
そこから、ほぼノンストップで《プロトコル》のプログラムを演奏。

オープニング3曲後の、サイモン・フィリップス自らの日本語での挨拶とメンバー紹介で満席の会場が沸いた。

オープニング曲で、ギターのハウリングなのか?と思えるキーンという音が聞こえた際には、少々不安があったが、

その後は「さすが!」と唸らせる、一糸乱れぬシンクロしたプレイに会場の聴衆は大満足。

(たぶん今日のは、明日からのブルーノート公演のリハだよ)と
たかをくくって、出かけた私と夫…

結論から言うと、その予想を大いにハズす、LIVEだった。

19時半を過ぎた時点でアンコールは無いだろうと思っていたが、

いきなり袖から1人で出てきたドラムソロを始めたサイモン・フィリップスに途中から他のメンバーが合流して、
あの《Celtic Run》を演ってくれた後は、

それまでジッと聴き入っていた聴衆はスタンディングオベーション。

その演奏技術には年齢による衰えなど微塵も感じさせない。

「タムのソロもさすがだと思ったが、8ビート叩くときの表情はウキウキしてたなぁ」

そう呟いた夫の表情は来た時とは別人のように活き活きとしていた。

私が注目していた要塞のようなセットのツーバスは、
曲の盛り上がりにつれ、大音量の連打で、会場の床が地響きしていた。

満足度120%

さて、次は何を聴きに行こうかな…














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サンバホイッスルの音色も

2024-07-06 09:33:49 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
年齢とともにキーが下がり
同時にボリュームも下がる

声も老いる…と思っていた。

しかし、
それは素人の場合なのかも知れない…

昨日、ひょんなことから
有名アーティストのコンサートチケットが手に入った。

会場の高崎芸術劇場は、
自分を含めてほぼ全員が1970年代から1980年代に彼女の歌を聞いていたお年頃。

ファンでなくとも、
ヒット曲は誰でも知っている…

満席に近い入り具合がアーティストの変わらぬ存在感を示していた。

オープニング曲は、このツアーのために作ったナンバーのようだ。

落ち着いた赤のパンツスーツがステージ中央に映える。

軽快なバックバンドの演奏に合わせて、
歌詞にコンサートのタイトルが入っていた。
座席の位置が前から13列目の右側という特性もあってか、
バックの演奏に比べてボーカルが大きく聞こえた…

(ここで調整するんだな…)

その後はボーカルとのバランスも俄然よくなった。

続けて歌ったナンバーに、
懐かしいあのボサノバ調のデビュー曲があった。

低音から伸びのある高音までの美声は、全く声の衰えを感じさせない。

そればかりか、昔以上にパワーアップしているようにさえ感じる…

前半が終わり、休憩時間と同時に
ご自身の歌を多重録音した《お手洗い休憩》のジングル風の短い曲が流れた。

…コミカルで楽しい演出だ。

客席のあちこちから

「声が変わらないって凄くない?」
「びっくりだよね!」
「期待どおりだよ!」

という感嘆や、驚く声が聞こえる…

曲の合間のトークで、その理由がわかった。

まだツアー中なので、詳しくは書かないが、御本人がそれなりの努力をされているのだ。

後半では11分以上あるという組曲風の新曲を歌われたが、
コンセプトは地球環境や人種差別などを詞にしたためたもので、
スクリーンの演出もあって強いインパクトがあった。

特に南アフリカの人種差別をテーマにした曲は、
レゲエ風のリズムとよく合っていて、もっと聴きたいと思わせてくれた。

2日前にNYから帰ってきたばかりだと言いながらも、
疲れを全く感じさせない…

後半では濃紺の羽織風のロングジャケットを脱ぎ、
ラメ生地の水色ボディコンドレスをまとって熱唱する彼女に観客がヒートアップ…

1階席はほぼスタンディング状態…

たまたま前の席が途中から空いたおかげで、私は立たずにすんだ。^^;

5:30開演で終演は8:00
15分の休憩以外は、歌いっぱなし…

デビューから四十数年…
あのサンバホイッスルの音も変わらず…

ここ数日の猛暑で
ボーッとしていた脳ミソが、一気に目覚めた一夜だった。

いやはや恐れ入りました!


高崎駅へ向かう帰り道、
会場の高崎芸術劇場を振り返ってみる…

オレンジ色の灯りが、あの熱気に包まれた空間を象徴しているようだ…

ふとヤマハのポプコンに出演していた頃の彼女の姿が目に浮かんだ。








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不思議なリサイタル

2024-06-09 10:21:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
かつて経験したことのない不思議な演奏会だった…

夢の話ではなく現実の話。

先月末に、某外国人ピアニストのリサイタルに出かける機会を得た。

夫が友人からチケットを貰って、
都合のつかない夫の代わりに私が行く事にしたのだが、
思いのほか混んでいて隣町の文化ホールの駐車場に入るだけで30分以上かかった。

ロビーで待ち合わせた友人に挨拶もそこそこに着席すると、
クラシックのリサイタルとは思えないほど観客同士が賑やかにお喋りをしている…

ほぼ全員が顔見知りで、
そこに私を含め数名の部外者がいる?…そんな構図だ。
まぁ、M音が主催するコンサートだからというのもあるだろう。

それはさておき、
(純粋にピアノの演奏を聴いて楽しみたい)
と思ってきている私のような聴衆も何人かはいるはずだ…

アーティスト名は初めて聞いた人だが、
(知る人ぞ知る?という人なのかもしれない)
そんな期待をしつつ開演を待っていると
予鈴も本鈴もなく、
いきなり下手から、やや猫背の小柄な初老男性が出てきて軽くお辞儀し、ピアノの前に座り、間をおかずに弾き始めた。

演奏が始まっても会場のざわつきはおさまらない。

演奏が始まって5分以上経っているのにぞろぞろと席を探して入ってくる人がいる…
そんな落ち着かない雰囲気の中で1曲目が終わった。

会場の音響も決して良いとは言えない。

ピアノの音がステージの天井に吸い込まれているようで、遠くから響いているようだ。

バッハのイタリア協奏曲は楽しみにしていたプログラムだったが、
最悪だったのは第二楽章の途中、
通路を隔てた左斜め前の席の辺りからアップテンポの着信音が鳴り始めた。

驚いた事に、着信音の女性は一瞬自分のバッグを見ただけで音を止めない…

何度も鳴って周り中から白い目で見られているのに、鳴り終わるまで素知らぬフリをしていた。

おかげでイタリア協奏曲第一楽章と第三楽章は、素晴らしい演奏だったが、
第二楽章の1番静かな部分でケータイが鳴ったため、全てがぶち壊しになった…

第一部のプログラムの途中で、もう1つ気になる事があった。

左側前列席の7、8列目、通路側に座っている女性がずっとスマホで撮影している…

足を組んで、その組んだ脚にバッグ?を乗せて、右手でしっかりスマホを固定しピアニストの出入りから演奏までの全てを撮っているのだ。

(堂々としているし、関係者?奥さまかな?)
とも思ったが、

常識的に考えて、
(あの場所での撮影は、ありえないだろう)

演奏中の薄暗い会場で、そこだけがポッと明るくなっているのが気になって仕方がない…

私だけではない。
第一部の終了後に後ろの男性が係員を呼んで
「撮影禁止なのに非常識じゃないか!」
とクレームをつけた。

すぐに係員が、
「実はピアニストの奥様でして」

と事情を説明したが、
私はますます不思議に思った。

(一流アーティストの身内が客席でスマホ撮影するのを主催者が許可した?あんな目立つ場所で?)

アーティストご本人は黙々とピアノに向き合い、どの曲も安心して聴ける誠実な演奏だったのに残念だ。

第一部が終わった休憩時間に
後ろの席の男性客が

「モーツアルトもシューベルトも同じにしか聞こえねぇよ!なんか機械が弾いてるみたいだなぁ…帰るわ〜」

と仲間らしき人達に言って席を立った。

(機械かぁ…)

ミスタッチがほとんどなく、リズムも崩さず…強烈な個性が感じられない。

それを「機械」という言葉で表現した男性客の言葉は、ある意味、間違ってはいないのかもしれない…

音楽に興味のない人の耳で聞くとそんなものなのかもしれない。

この演奏会に欠けていたのは
主催側、聴衆側双方のマナーに対する意識の低さだ。

常識やマナーを守ってこそ、
良い演奏会だった…と言えるのではなかろうか。

改めて、そう感じた演奏会だった。










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JAZZを聴きたくなる夜

2024-05-17 06:15:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
サンボーンが亡くなった。

最初に聴きに行ったのは、大阪フェスティバルホールだったか?

あの時は『バックストリート』を出した直後だったか…
マーカス・ミラーがステージでぴょんぴょん飛び跳ねていたなぁ…

最後に聴いたのは、ブルーノート東京…

スティーブ・ガットとボブ・ジェームズとのセッション…

これは最高だった…もう10年前だ。

ブルーノートの感想もこのblogに書いた。




78歳…残念だ。

もうLIVEで聴くことは叶わない


今夜は、YouTubeを聴いて偲んでいる。

サンボーンのアルトサックスの音色は、
都会的でセンシティブ…

恐らく多くのファンは、
私を含めて、誰が演奏しているか訊かなくてもすぐにわかる…
それほど親しんだ音色だ。



有名アーティストの訃報が続いている…

生で演奏を聴くのとYouTubeでは当然違うし、
何よりYouTubeでは、空気感や音圧は伝わって来ない。

聴きに行ける時に行っておくべきだと、最近になってつくづく思う…



そういえば、高崎芸術劇場からの会員メールで、

サイモン・フィリップスのチケット予約の案内が届いていたが、

まだチケットは取れるだろうかと調べてみるとS席に空席があった。

チケットは取れたが、

最近は、この類の音楽から遠ざかっているので正直、彼の最近の音楽活動についてはよく知らない。


YouTubeに、どうやら7月の公演と同じメンバーでの演奏動画を見つけた…

うーむ、決してキャッチーなサウンドとは言い難い。

まぁ、この手のサウンドもたまにはいいか…な。










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《祝典行進曲》初演メンバー出演

2024-05-05 12:09:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube

人生とは不思議なものだ…

自分の若かりし頃を再現するような事が思いがけないタイミングでやってくる。

関西の陸自音楽隊に四十数年前に勤務していた頃、

千里ニュータウンのセルシーの「たそがれコンサート」というイベントで初めて司会をした。

自分で一生懸命、司会台本を作り、練習もして本番に臨んだのに、
終演後に先輩自衛官から、

「なに言っとるんかさっぱりわからへん」

「早口すぎる!ディズニーのリスが喋っとるみたいや」

と言われ、落ち込んだ…

司会デビューは苦い思い出だ。


昨日の朝霞市民会館で開かれたスーパーシニア音楽団楽悠のコンサートでは、

久々に司会と歌で出演した。

縁あって数年前から音楽隊OBから声をかけてもらい、
毎年秋に下田市で開かれる昭和歌謡を歌うコンサートにも出演させてもらっている。


人生も終盤の今頃になって
(そもそも自分はなにがやりたいのか?)

と考えることが多くなった。

どこかで、
若かりし頃に抱いた夢や希望を、まだ捨てきれずにいるのではなかろうか?

そんな時にいつも思うのが、

( 音楽は楽しい、コンサートに関われる自分は幸せだ)

ということだ。


昨日の司会では、

オープニングの祝典行進曲が終わって、
團伊玖磨生誕100年の話題から

エッセイ集『パイプのけむり』の祝典行進曲初演当時の行を紹介し、

「ちなみにこの時に演奏した方は?」

と訊くと、

なんと舞台上の出演メンバー、4名から手があがった。

65年前の国立競技場の初演メンバーがいる楽団は日本全国を探してもそうはいない、

スーパーシニア音楽団・楽悠の演奏する『祝典行進曲』には他のバンドにはない付加価値がある…

そう思うと司会にも熱が入る。


1部の《世界の行進曲》で演奏した『フローレンティナー行進曲』の美しいメロディーには

44歳で亡くなった作曲家フチークの、
楽しかったであろうフィレンツェの旅を想像し、

(なんて美しいメロディなんだろう…)
と、思わず胸が熱くなった…

舞台ソデで聴く吹奏楽もなかなかのものだ。

2部の《懐かしのTV・映画音楽》特集では、

「東京ブギウギ」での観客の手拍子と笑顔が嬉しかった。

ステージと観客が一体となった瞬間は至福の喜びがある…

司会と歌、年齢的にはかなりハードだが、
やり終えた後の充実感は大きい。

アンコールでは
自衛官時代、初めてステージで歌わせてもらったマイフェアレディの

「踊り明かそう」を歌った。

もうちょっとで、脚が攣りそうだったが踏ん張った。

まさに、
原点回帰のコンサートだった。


昨日は元中央音楽隊隊長の野中さんとも何十年ぶりかで会えた。

ちなみに團伊玖磨作曲『祝典行進曲』は、

昭和34年4月10日、
馬車パレード後の夕刻5時から明治神宮外苑の国立競技場で行われた
《皇太子殿下ご成婚を祝う夕》で初演。

その時に演奏したのは、

陸自中央音楽隊、海自東京音楽隊、空自航空音楽隊、警視庁音楽隊、東京消防庁音楽隊、皇宮警察本部音楽隊、米空軍第5音楽隊の7バンドの合同演奏だった。

当時の音源を探してみたが…見つからなかった。


先だってAdoさんのコンサートで音響問題を取り上げていた記事を読んだが、

競技場などの広い屋外会場では音の回り込みがあるため、
自分の演奏した音が遅れて聞こえたりするため、演奏しづらい。

65年前の初演時はどうだったのだろうか?

今度、初演メンバーにお会いした時は、
当時の話を詳しく聞きたいものだ。


スーパーシニア音楽団・楽悠の祝典行進曲2019年の演奏動画はこちら














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心を鷲掴みにする歌

2023-11-16 21:51:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
リハが終わった後で、
コリャ、場違いにも程がある…と思った。

シャンソンは表現力の世界だとは思っていたが、
レベルが違った。

前半の出場者の歌を客席で聴きながら、

歌の世界観を独自の解釈で表現する出場者の迫力に圧倒されてしまった…

まさに、心を鷲掴みにするガツンとくる歌唱ばかりで、
3分30秒の中に凝縮された物語の余韻が
聴き終わったと同時にジワジワと湧いてくる…

歌というよりオムニバスドラマを見ているような不思議な体験だった。

同じ曲を歌っても、歌い手によって全く表現方法が異なる…
特に前半は、どの人がグランプリを獲ってもおかしくないほどハイレベルだった。


実際、同コンクールに出場経験を持つ人たちが口を揃えて
「今年はレベルが高すぎる」

と言うくらいだから、相当なものなのだろう…

私のように思いつきで応募したような者は、ほぼ皆無に近いのではなかろうか。

(歌詞間違えずに歌えるかな)

なんて思っているようではダメなのだ。
(^_^;)

とは言え、
思いつきではあったけれど自分なりに楽しく歌えたのが何よりで、

終演後にロビーで見ず知らずの観客の女性2人が私を呼び止めて、

「あなた、とても良かったですよ、シャンソンらしくって…私はあなたの歌に◎を付けました」

と言ってくださった。

(私の歌を聞いて楽しんでくれた方がいたなんて…)

参加して良かった…と心底思った瞬間だった。

『箸休め』の目的を果たせたと思って良いのかな。


とは言え、疲れた。

自宅を出たのが朝7時過ぎ、

在来線と新幹線、
新宿から小田急線に乗り継ぎ、
会場がある代々木上原に着いたのが10時。

会場のけやきホールがある古賀政男記念館は代々木上原駅から徒歩で3分、JASRACの隣だった。

11:00受付、
12:00〜14:00出場者リハ(公式伴奏者との打合せ)
16:00開演、
19:30終演

丸1日をコンクール会場で過ごしたが、その分、収穫も多かった。

私と同じく後半の部に出場し、
長年シャンソンを歌われていてCDも作っていると言うTさんが、

「あなたのように面白くって楽しい方とご一緒できて本当に良かったわ」

と言ってくださった。

別世界だと思っていた場所に知り合いができた事も大きな収穫だ。

ちなみに今回のコンクールには全国から200人もの応募があって、
音源審査に合格したのは40名、

その中にはプロとして活動中の方や、
内幸町、軽井沢などのシャンソンコンクールで入賞した人たちも多く含まれていたらしい。

私の稚拙な伴奏譜を、とても素敵に弾いてくださった公式伴奏者の江口さんに感謝しつつ、

流暢なフランス語でゲスト紹介をしていたベテラン司会者、青木氏にも大いなる刺激を受け、

私のシャンソンコンクール初挑戦は終わった。


さてと、次は何に挑戦しようか…

その前に明日の仕事、がんばろう。
(^_^;)












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箸休めの歌

2023-11-11 10:52:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
来週木曜、
都内で開かれるコンクールに出場する予定なのに、
ここ数日は、仕事に追われ練習ができていない。

気持ちよく歌うことを目標にしているのに
疲れからか声はガラガラだし、

目の前の仕事の〆切がコンクール前日というタイミングの悪さ。

やっぱり私は「持って』いない。

(−_−;)







シャンソンはポピュラーソングの中でも最も表現力が求められるジャンルでもある。


そもそも、振り返ってみると自衛官時代に歌っていた『サントワマミー』も『恋心』も『愛の讃歌』も

吹奏楽をバックに私が歌うと、
シャンソンとは程遠いものになった…


そのせいか、長い間チャレンジしようとも思わなかったが、
この歳になってようやく語りたくなった。


歌いあげる曲とは違って、
さりげなく表現できる曲を選んだ。

歌詞をもう一度見直したが、
心情描写が巧みな詞がついている…

戦場で戦っている兵士が帰ってくるのを待っている妻や恋人の思いを詞にした曲だ。

日本では、
最近の朝ドラでモデルにもなっている淡谷のり子さんが歌ったらしい。

表現するには当然、日本語のほうがいいのだが、
もう間に合わない。

訳詞で歌うことを推奨されているコンクールで
原語で歌う人は、たぶん少ない。


私が音源審査に合格できたのは、
たぶん演出上の意図があるに違いないと思っている。

40人が前半と後半に分けて出場するコンクールでは、聞く方も疲れる。

審査員は大変だろう…

私は最後から6番目だから、
もういい加減、耳が疲れてくる頃だ。

そこで、
審査員の方々や聴衆の皆さまに、耳を休めて貰おう…
という事だと思う。


料理で言えば『箸休め』である。


箸休めには箸休めの役割がある。

「箸休め」は、他の料理を邪魔してはいけないのだ。

目立たずに、さりげなく、次の料理を引き立てなくてはいけない。

美味しい料理を引き立てる箸休めの役目を無事に担えるだろうか…

ステージで緊張して転んだりしたらどうしよう…

まぁ、それはそれで笑って貰えばいいわけだが…
(^^;;


だんだん心配になってきた。




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合唱部の同窓生から

2023-10-20 12:40:00 | 音楽・オリジナル曲・YouTube
宿泊先のホテルで家で作って持ってきたお弁当を食べていると、

懐かしい人から電話がかかってきた。

彼女は、
来月の初旬に予定されている高校の合唱部同窓会の幹事を務めてくれている。

「あと2週間だから、どうかな?と思って」

元気そうな明るい声が耳元で響いた。

高校1年時から合唱部で一緒だったが、
卒業後は、進路も違ったので会うのは部活の同窓会くらいだ。

個人的に親しいわけではないが、
私は彼女を「ちゃん」付けて呼ぶ。

それが当時の部活では当たり前だった。


肝心の2週間後の合唱部同窓会だが、

「今回は一期生の集まりなのよ」

と言う。

どう言う意味かと訊けば、

「Y先生が最初に赴任された年から異動になるまでの期間の教え子の会」

だと言う。

顧問のY先生は、異動後に再度、母校に赴任して合唱指導をしているから、

第二期生というのもいるわけだ。

今回集まるのは50人程度だが、1番若い同窓生は昭和57年卒だと言う。


「1つ先輩のKさんも参加するのよ」
と彼女は笑った。

Kさんは、
Y先生の赴任当時、女声合唱から混声合唱に移行する時に手伝いに来てくれた助っ人部員でもある。

『オマエたちは口パクでいいからな、オレが歌うから』

と言ったY先生の言葉に、
真顔になった男子助っ人部員たちの顔が浮かんだ。

当時26歳のY先生は、
選択科目だった音楽で歌えそうな男子を見つけては、
無理やり合唱部に入れたのだった。

サッカー部や、陸上部、吹奏楽部など合唱未経験の寄せ集め部員たちだ。

厳しくも楽しい思い出が蘇ってくる…


4年前に開催する予定だった合唱部同窓会が
コロナのせいで延期され、

ようやく2週間後に故郷で開かれる。

飛行機もホテルも全て予約済みだが、

問題は…コルセットの息苦しさと、腰痛だな。

13年前の合唱部同窓会で歌った校歌。
久しぶりに、ちょっと練習しておこう。










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