天使の図書館ブログ

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レディ・ゴダイヴァ。

2011-08-18 | 絵画
(ジョン・コリア【ゴダイヴァ夫人 Lady Godiva】1898年頃)


 これは有名なお話なので、特に今さら取り上げることもないかな~と思いつつ、つい先日某デパ地下で、ゴディバの横を通りかかった時に「そういえば……」と思いだしたので、軽く記事にしてみようと思いました♪(^^)

 そもそも上の絵の女性は何故、一糸纏わぬ姿で馬なんぞに跨っているのでしょう……なんかの罰ゲームか羞恥プレイ、それともまさか露出狂??

 いえいえ、そんなわけはなく、彼女の名前はレディ・ゴダイヴァ。

 11世紀のイギリスに実在した女性です。

 マーシア伯レオフリックの夫人で、この旦那というのがコヴェントリーの領主なのですが、領民に圧政を敷いて実に苦しめていたんですね。

 そこで心優しいレディ・ゴダイヴァは、何度もしつこく夫に「税を引き下げるように」と頼むのですが――夫のほうは頑なに妻の言葉を退け続けました。

 それでも、あんまりゴダイヴァがしつこく言い募り、諌め続けたことを鬱陶しいと感じたのでしょう。

 レオフリック伯爵は、「一糸纏わぬ姿で馬に乗り、町中を回るというのであれば言い分を認めよう」と妻に言い渡します。 

 もちろんこれはそんなこと、「流石に出来るわけなかろーが!」と思ってレオフリック伯爵は言ったことなわけですが……。

 なんと!!!

 レディ・ゴダイヴァはそれを実行に移します。

 信仰深かった彼女は、自分ひとりの犠牲で領民が苦しみから解放されるのなら、とそう考えて、本当に裸で馬に乗り、町中を回って歩いたのです。

 その日、領民たちはレディ・ゴダイヴァの心の優しさに胸を打たれ、敬意を払って戸や窓を閉ざしたということです。

 そしてレオフリック伯爵は妻との約束を守り、重い税金を引き下げたのでした。


 ――このことは、ゴディバのホームページにも載っていますし、チョコレートの包み紙やチョコレートにもレディ・ゴダイヴァの姿がのっているので、多くの方がご存知のことと思います。



 ~【GODIVA】その名に込められた、チョコレートへの想い~(ゴディバHPより☆)
 ゴディバの創始者ジョセフ・ドラップスと妻ガブリエルは、レディ・ゴディバの勇気と深い愛に感銘し、1926年ベルギーに誕生した自らのブランドに「ゴディバ」の名を冠しました。
 以来、ゴディバはその愛の精神をチョコレートに込め続けています。味わう人すべてを幸せで満たす芳醇な味わいは、人を思いやる深い愛を伝えます。ゴディバのチョコレートを味わうひととき……それは愛に満ちた時間です。


 デパ地下などで、ゴディバの横を通りかかるたびに、レディ・ゴダイヴァの勇気あふれる美しい行動力のことを思いだすのですが、でもゴディバチョコって高いので……いつも全然別のお菓子を買って家に帰ってくるきゃんり人です。
(ゴディバさん、記事にしといてこんな終わり方ですみませんww


 ところで、トップ絵はラファエル前派の画家、ジョン・コリアの描いたものなんですけど、ゴダイヴァで検索をした時、わたしの頭にあったのはジョン・コリアのこちらの絵ではなかったんですよね(^^;)

 いえ、他にもレディ・ゴダイヴァのことを描いた絵があって、世界美術大全集のどっかで見た記憶があるというか。

 こういう時、もし実家にいればしつこく丹念に調べるっていうことも出来るんですけど――残念ながら描いた画家さんの名前すら思いだせなかったりww

 まあ、もし思いだすことがあったら、再び記事にしてみようと思います♪(^^)

 ラファエル前派の画家には、好きな画家さん多いんですけど……ジョン・コリアも幻想的で、とても素敵なわたし好みの絵を描いてる画家さんだなって思います

 では、最後にジョン・コリアの他の作品画像二枚を貼って、この記事の終わりにしますね♪(^^)

 それではまた~!!



(【リリス Lilith】1892年)


(【The Land Baby】1899年)





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