my旅写ろん

おもに旅の写真を眺めながら想いを語るサロンです。
ほとんど自分のための記録ですが、旅心がそそわれたら嬉しいです。

富士見台高原のササユリ

2014-08-15 17:06:01 | 2014 百名山
20140719



恵那山に登る予定で萬岳荘に泊った。
木をふんだんに使ったシャレたデザインの山小屋というか、
野外学習施設というか。素敵な建物。



梅雨時の平日で、泊り客は私たち二人だけ。
何でも揃っている自炊室で好きなものを作る。

朝、曇り、雷雨の予報。
昨日登った御岳山も曇っていてあまり面白くなかったので、
気持ちが萎えていたら、管理人さんが恵那山には行かなくてもいいけど、
富士見台に行ってらっしゃい。ササユリが咲いているから、と。



ササユリはニッコウキスゲより大きめのピンクの百合できれい!
葉が笹に似ているのでササユリという。






うすいピンクと濃いピンクのものがある。
と、この人に説明してもらいながら歩いた。ササユリが減ってしまったので、
種を直播にして増やしているそうだ。 今日はどこにどれくらい咲いているか、
個体調査に来たそうである。



このかた、栗谷本さん。のり空木(右上白い花の木)の葉っぱを使った遊びや、
左下の写真のプロペラのような花を鼻の頭にのせて、どこまで飛ばせるか、なんて
実演して見せてくれた、楽しい人。ここは自分のフィールドとボランティアで活動
している。とおっしゃっていらしたが、おしえてもらったHP「栗くりワールド」
を見てびっくり。

http://www.takenet.or.jp/~kurikuri/creater/index.html

帰ったらすぐにササユリのことブログに書きます、なんて言ったのに、
今頃になっちゃてゴメンナサイ。ササユリのシーズン終わっちゃいましたね。







この黄色い花、小さい花だが蘭の種類で珍しいそうである。名前を聞いたけど
忘れたました。後で調べます。





富士見台高原は長野県阿智村と岐阜県中津川市の間に、
ゆったりと広がる、標高1739m、1000haの草原(千島笹)
阿智村の人が牧場にするために笹原にしたので、高原風景になったらしい。
今は、その下には中央道の恵那トンネルがはしっている。

あの上高地のウェストンさんが、恵那山に登った帰りに、富士見台高原にも
来たそうだ。恵那神社の近くにウェストン公園というのがあると聞いたので、
行ってみた。



りっぱな銅像がありました。
ウェストンさん、日本の山、いくつ登ったのかしら?
本が読みたくなりました。

今回の富士見台高原散策は、栗谷本さんのおかげで、1000%楽しめました。
オトギリソウの話も聞いたけど……これも後で調べます。



御嶽山

2014-08-15 17:05:20 | 2014 百名山
2014百名山、第2弾は御嶽山と恵那山である。
いつものように周辺の観光もセットの山旅である。

20140717~18 御嶽山(1泊2日)

今回は木曽路をたどりながら、木曽福島の駅前の宿で1泊。
駅からバスで田ノ原登山口へ、二ノ池本館に泊り、
御岳ロープウェイで下山というコースである。

このところの山行きは天気に恵まれない。
計画を立てると、台風発生。台風は遠くても、
前線を刺激して、局地的に大雨を降らす。ついこの前、
この近くの南木曽でも、土砂崩れがあり、犠牲者が出た。

前夜は雨、朝には雨は上がり、まあまあな晴れ。
木曽福島の駅から田ノ原行のバスで1時間(1500円)
登山口からはガスって御嶽山の姿は見えません。
またもや!最近はこういうパターンが多い。



とりあえず、黙々と歩く。



雪渓が見えてきました。
奥の院にトラバースする場所があるはずだが、
踏み跡や目印がないので,地面を歩く。
高齢者は無理をしてはいけない(臆病者の言い訳?・笑)



この大滝口コースは、あまり花が見られなかったが、大滝頂上山荘の下に、
お花畑が少々あった。

山荘の下から大滝奥ノ院へ





大滝奥の院は地獄谷を覗き見る岩場にある。



写真では落差がなかなか表現できないが、火山特有の
荒々しい絶景が、霧の合間に楽しめて、ラッキー。

この御嶽山、昭和54年10月28日に大爆発したそうである。
まだそう遠くない、35年前のことだ。今も硫黄の臭いがぷんぷんする。



奇勝、「日の門」、この穴にの中に山頂が見えるらしい。



八丁ダルミのまごころの塔から剣ヶ峰頂上をのぞめるはずだが……





雲の切れ目から、雄大な景色を覗かせてくれる。
山の気まぐれに感謝。



御嶽山頂 3067m
霧が晴れて、下方に不思議な色の二ノ池と今晩泊まる二ノ池小屋が見える。

「おはちめぐり」をして二ノ池小屋へ。




この「おはちめぐり」、けっこうな岩場の連続。





ガスがかかっていると不気味。



二ノ池の万年雪

小屋に着いたとたんザーザー降りに。
宿泊客は山の役所関係のグループと私たちだけ。
個室待遇で泊れたのはラッキー。週末は信者の人で
満室になるそうである。

今日は時々、雲の切れ目から景色を垣間見ることができたけど、
明日はどんな天気になるんだろう。


20140718 朝、小雨、三ノ池はあきらめて下山。



「覚明さん」御嶽山登拝の開祖覚明行者の像(9合目)



標高が下がってきたら、遠くの山々が見えてきた。
宗教的な建造物がたくさんあり、その興隆の歴史を感じさせる。

時間にゆとりがあったので、ロープウェイには乗らず、中の湯に下山。

御嶽山を歩いていて、白山に似ていると思った。信仰の山、
火山で、山容も、近景も遠景も、他の山脈から独立して探しやすいし。
そんなこと言ったら、地元の人に叱られちゃうかな。

去年の白山も似たような天気で山全体をすっきり見ることができなかった。
登山道も複数あるので、「また来いよ」ということか…



大台ケ原山 (紀伊半島と四国の百名山 no.2)

2014-06-14 23:17:22 | 2014 百名山
5/15 大台ケ原山(東エリア) 日出ヶ岳~大蛇(だいじゃぐら)

大台ケ原は年400日雨が降るという。
屋久島は年366日と言っていたから、やはり日本一だ。



昨日着いたときは晴れていたが、18時ごろから朝まで
ザーザー降りになった。雨が降って当たり前と思っていれば、
がっかりすることはない。



宿は標高1570m、最高峰の日出ケ岳1690m、1時間ほどで着く。
外の様子を見ながらゆっくりスタート。

まずは苔探勝路から





日出ヶ岳山頂に着いた頃には晴れてきたが、厚い雲が立ち込めていて、海(熊野灘)は見えない。



牛石ヶ原の神武天皇像
伝説的な天皇が、この地を経て東へ向かったと言われている。
いつごろからあったのか、深田久弥も書いている。



シャクナゲには霧が似合う



大蛇では少々粘ったが、ガスは晴れなかった。

明日の方が天気が良くなるという予報だ。


5/16 大台ケ原(西エリア)


予報通り晴れました!



大台ケ原は山頂付近まで「大台ドライブウェイ」という
観光道路が通じていて、大きな駐車場がある。
東エリアは自由に入れるが、西エリアは、自然環境を守るため、
立ち入り人数を制限している。
土日祝日:50人、平日:30人
利用集中期 土日祝日:100人、平日:50人

日本で初の「利用調整区域」に指定され
事前に申し込みが必要で有料。
ビジターセンターで事前レクチャーを受けてから入る。


バイケイソウの群落
毒があって、鹿も食べないので、はびこって困るそうだ。


ミヤマシキミ
これも毒があって、はびこって…… と巡視員さんが苦笑いしていた


かぼちゃのような形をしたミズナラの巨木=徳利の木?


リョウブの黄色い新芽が鮮やか。
向いの山の白く見える岩場が、昨日行っ大蛇


大蛇から見た景色はポスターになって雄大だが……


「利用調整区域」に入るのは初めてだったので、
期待を膨らませ過ぎたせいもあるが、専門知識がない私には、
その価値が正確には分からない。
昭和30年代の伊勢湾台風で、亜高山性の針葉樹が大量に倒れたため、
森林の風景が変わってしまったそうだ。東日本大震災といい、
自然の脅威は凄まじい。
すぐそばにドライブウェイが通っているし、人間にできることは、
現状を守る努力を地道に続けることであろう。

私たちが入った日は、10人ぐらいしか会わず、
おかげで静かに自然を満喫できた。



13:00 西大台散策修了





こんなに晴れたら、もう一度日出ヶ岳まで行って海が見たい。





見えました! 尾鷲湾です

これで満足して、明日の大峰山に向かえます。





紀伊半島と四国の百名山へ no.1

2014-06-13 15:08:43 | 2014 百名山
20140515-24

2014年もまた夏山のシーズンが来た。
5年前、定年退職してから、本格的に登りだした百名山。
そろそろいくつ登ったか確認した方がいいと思うこの頃だ。

今回は紀伊半島の大台ケ原と大峰山、四国の剣山と石鎚山に
登る計画を夫が立ててくれた。不甲斐ないと思うが、
我が家は鉄道が不便な所で、車で登山口まで行くから、
夫に主導権を握られても致し方ない。
ブログに思い出を書くことが私の出番と思っている。

5/14 03:30 我が家を出発、一路大台ケ原へ



中央道、駒ヶ岳SAから見た木曽駒ヶ岳、右端が千畳敷?
ちょっとヨーロッパの山の景色みたい

針ICから一般道に入り、初めて通る街並みを眺めながら、
道路標識の地名の文字が万葉っぽくなってきて読めない。
お腹が空いたなー。ログハウスのレストランが目に入った。



奈良では、お食事処がパッとしない印象があったので、
Uターンして戻ってきた。
重厚なログハウスに和食のランチ。川沿いにテラスが張り出していて気持ちがいい。
生のめばちまぐろの厚切り、美味しかった!! 写真を撮り忘れて残念。
私たちと同じ年頃の夫婦がこだわりでやっているような感じで、
お客さんたちも常連といった雰囲気だった。

店を出て少し走ると、道の駅?足湯を見つけた。



この辺りは大宇陀。やっぱり万葉の里だった。近くに万葉公園(かぎろいの丘)、
阿騎野ー人麻呂公園というのがある。有名な歌は

ひむがしの 野にかぎろひの立つみえて 
  かえりみすれば 月かたぶきぬ -柿本人麻呂ー

さあ、川上村を抜けて、ここは水源地の村、林業の村、無垢一枚板で作る
家具工房を覗いたが、誰も出てこない…過疎だ!

16:00頃、大台ケ原の宿、「心、湯治館」到着

今日はここまで。明日は東大台、明後日は西大台を歩くので2泊する。
両日とも4,5時間のコースということで、少しのんびりだー。