organic journal

生活が楽しくなるきもちのいい " organic life " を楽しもう *

ショック! 護岸工事はじまる。

2007-08-18 | エコロジー・環境のこと
2年程前、夏になるとサーファー仲間たちとよく行っていた
茨城のポイントがある。
フラッと行っても誰かしら知り合いがいて、大勢の時も、
2人だけでも楽しめる、内々の知り合いサーファーの間では
” クラブハウス前 ” と呼んでいたポイントがあった。
サーフィンのあい間にバーベキューをする仲間もいたし
ファミリーで来る友人もいた。
女の子同士でおしゃべりをしながら、水着姿で近くの何でも屋さんまで
低い石塀のあるのどかな田舎風景の小道を歩いて、氷アイスを買いに行ったり、
2人ではじめてサーフキャンプなることをし
日の出と共にお日さまに向かって、海に入って行く快感を味わったり、
そうかと思えばそろいも揃ってお気に入りのタッパーを盗まれたりもしたものだ。
台風の前の大波の時、アウトに出るのさえままならなかったはずなのに
心臓が飛び出るかと思う位の大波に乗れて、ロングライド出来てしまい
イッパシのサーファーになったような気分にさせてくれた、
懐かしいポイントでもあった。
そのうち地形が変わったせいか、ロングボードには向かない
ダンパー波になったと聞き、しばらく足が遠のいていた。

久しぶりに懐かしい海を見たくなって1年以上ぶりに訪ねてみた。
すると、何てことだろう!
立ち入り禁止だ。
工事現場と化していてブルトーザーで砂を掘り起こし、鉄の塀が数百mと続き
以前の面影はなく、護岸工事がはじまっていた。
大好きだったポイントが変わっていく。
長くかかるであろうこの工事の後には、いったい
どんな風景になるというのだろう。
あまりの大掛かりな護岸工事であることと、人の力によって
自然を人工的に換えて行く姿を目の当たりにし
胸が締めつけられる思いだった。
海岸浸食の対策として防波堤をつくり、ヘッドラントを整備し、
テトラポッドを投入する。
砂浜は無くなり波もたたなくなるのだろう。
この浜だけの問題ではなく、河川、山、ダムなどとも関連してのこと。
私たちのある意味、やりたい放題の勝手な生活と密接に関係していることで
あるのだが、はたしてほんとうに必要な工事なのだろうか。
数年前に決められていた名ばかりの無駄な工事ではないといいのだが。
この先、私たちの税金によってつくられる新しい海岸はどんな姿になるのだろう。
「こわれた護岸をなおしています」と短くあった
立て看板の言葉の背景にあるものの大きさを考えさせられてしまった。



変わり果てた懐かしのアプローチ


*昨年の台風の際、この辺り一帯、ひどい被害を受けたらしいと友人から聞いた。
 今後も見守っていこうと思う。