legno-Diario-自閉症児は不思議生命体-

~自閉症のすーさん(小学1年生)といい婆さんのなんでもかんでも~

すーさんの小学校

2008-05-16 17:38:17 | 小学校

嵐の入学式 から始まって、

身体測定、視力検査、聴力検査、検尿、ギョウ虫検査、

心電図、内科健診・・・

1年生を迎える会 に 歩き遠足

ゴールデンウィークを挟んで 家庭訪問

小学校以外に保育クラブ(学童)に脳波検査・・・


うちの自閉症児すーさんは生まれて初めてこんなに時間の流れの速い世界を体験したことじゃろう。


4月某日、すーさんが自分の名前を上手く書けた日、
角之進先生は厚いファイルを持ち帰らせてくれた。

ほんの短い時間の小学校生活の中ですーさんが自分の名前を練習したものがファイリングされていた。

角之進先生赤く大きなを見て婆さんは単純に嬉しかった。

今まで、すーさんに見せてきた絵カードの「○」と「×」とは

全く異質の赤いである。


家庭訪問は、2時間以上にも及んだ。

角之進先生がバックから取り出し見せてくれる手作りの作業課題の数々。

うら若きサニー先生が作ってくれたどうぶつの森のパズル。

それも、ただのパズルじゃない。

売り物のようにきれいでシッカリしていた。 

いい仕事してますがな、サニー先生


描画が嫌い、書字が苦手、音楽も耳塞ぎ多数、給食の所要時間約1時間。

ここだけ聞けば、すーさんにとって学校は

「イヤなところ」とインプットしているだろうと思ってしまうのじゃが・・

すーさんはちょっと違う。

先生方が自宅のチャイムを鳴らしてくれた時から

「歓迎」「WELCOME」状態


話の間に割り込み

「角之進先生!!」

「サニー先生!!」

と、DSを置いて声をかける。

その呼びかけに あの 角之進先生

メッチャ柔和なスマイルで応えて下さる。


今後のブログ進行上、

角之進先生サニー先生のアイコンを作ろうと思ってイメージを固めていた婆さんじゃが、

この角之進先生スマイルを見て

「待った!」がかかった。



小学校ではこれと言って得意技を見せていないすーさんではあるが、

2つの項目で大きく躍進した

 と 爺婆が認めたことを角之進先生サニー先生にお伝え申した。


1:体力がついて体の動きがスムーズになった。


2:文字を流れに乗って読むようになった。


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【1:体力がついて体の動きがスムーズになった。の解説】

走るのが速く、持続して、すぐにヘタれなくなった。

ちょっとした段差にビビってそこから飛び降りるには必ず介助が必要だったのに、

今は自分ひとりで両足でジャ~~ンプしておる。

自分の体をどういう風に動かせばスムーズに走れるのかわかり、

遊具でその名の通り「遊んで」いるのである。

こんなに当たり前のことがすーさんはできなかった

百万回「大丈夫だから!」と励ましても体を動かすことへの恐怖感や違和感が減ることがなかった。

なのに、今は別人である。

子どもらしく笑って積極的に動き回るすーさんなのである。

あの!着替えが遅くて嫌いなすーさんが「たいいく」と言って

スピードアップでスムーズに着替えをしておるそうじゃ。


誠にタマゲタ 


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【2:文字を流れに乗って読むようになった。の解説】

たとえば、「ありがとう」と書いてあるものをすーさんが読むとなると

「あ・り・が・と・う」

と、一字ずつ拾って読むのである。

でも、文字を読み始めたビギナーならばこれも当たり前なのじゃが、

すーさんの識字の歴史は長い。

自分の好きな絵本は読字する必要がなかった。

なんせ、丸暗記のお人ですから。

よく見る短い言葉はその文字の配列を1つの形として記憶しているので、

読んでいるのではなく、「見ただけ」なのである。


なので、本当の意味で読字となると「あ・り・が・と・う」と一字ずつ。

だから、すーさん本人もこんなんだと面白みがなく、すぐ飽きる。


、気がつくと短いセンテンスをスラリスラリ読んでいるではないか。

それもすーさんの持つ記憶力に頼っているのではなく、

文字周辺の視覚情報も加えながら読んでいる。

その存在もすっかり忘れてしまったのではないかと思うような絵本を引っ張りだしてきて

音読


しているのでございます。

すーさんの中で視覚と音のスイッチは別々にあって、

その両方のスイッチを同時に「ON」すること(連動)が難しかったのですが・・・。


極めつけ、

「学校では本当にたくさんの本を読んでいますよ」

との 角之進先生からのお話。


まったく、うれしいねぇ~


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今週、毎日、毎朝、毎晩、

「小学校 は おやすみです」

「保育クラブ は おやすみです」


と、言い出すすーさん。

当然、爺婆は

「いやっ、明日は小学校へ行きます」

と、返す。


すーさん、泣く


でも、さすがに本日曜日は

「明日はお休みだよ。でも、今日は行くよ」と言えたので

泣かれずに済んだが。


角之進先生から

送迎は「昇降口までで結構です」 と 聞いていたので、

爺婆が安易に教室へ授業を見に行ってはいけないもんなんだと

遠慮して行けなかった。

でも、それは授業を見に来てはいけないということではないと家庭訪問の際に確認できたので、

本日、角之進先生サニー先生の作っている聖域である教室へ

授業を見に行ってきた。

教室の外から息を殺して覗いてきた。

課目は「音楽」「国語」

さぁ、すーさんはどんな授業を受けていたのでしょうか?

すでに話が長くなっておるので今回はこのへんで・・失礼おば。

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1 コメント

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支援という文字がついただけで (ひろりん)
2008-05-19 14:23:26
うちもそうなんだけど、
「支援」という言葉そのまま、
本当に支援してくれてるの。
すずちも甘えているらしいし、
学校は嫌だけど、先生(多少子供も)は好き。
みたいな。
未だに鉛筆持っての作業は嫌で
シクシク泣いてるらしいけどね。

うちは最初からお母さん見に来てくださいよ。
と言われているが、私の姿を見ただけで
もうアカン。
アフロと牛乳瓶メガネとちょび髭と
白いパンタロンが欲しい。
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