白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

除夜の鐘撞き

2006-12-31 | 日常、思うこと
昨日、名古屋駅の三省堂にて、正月読本とすべきものを
様々物色。
メルロ=ポンティ、セリーヌ、サド、柳田国男、
ガルシア=マルケス、ジジェク、等等購う。




その後、もうしばらく逍遥することとしてふらふらと
歩き回っていると、
民俗学のブースにて、年の頃47,8、白銀交じりの
尼そぎの乱れた黒髪、黒縁の眼鏡をかけた女が
妖怪にまつわる図版入りの書物を、いとおしそうに
懐かしい眼ざしで読み耽るさまに遭遇した。
書中の妖怪に、さもかつて愛した男の影でも想うような
その姿に異様な妖気を感じ、書物と彼女のいったいどちらが
妖怪なのか判然としなくなって慄然、身の毛のよだつとは
このことかとばかり空恐ろしくなって退散した。




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今朝、親類縁者よりつきたての鏡餅、伸餅が届き、
返礼にすき焼用の牛肉を渡す。
注連飾りを玄関、水道、火の元に取り付け、
各部屋及びピアノの上に鏡餅を置いた後、
年越しの蕎麦を食する。




振り返れば、仕事は忙しく、病も再発したとはいえ、
音楽に関わっては様々の出来事もあり、
様々の出会いもあり、
波は決して穏やかではなかったが、何とか乗り切った
一年だったように思う。




来年はどのような年になるのだろう。
とりあえず決まっていることは、5月3日に大阪で
ライブを見ることと、仕事がさらに忙しくなることと、
給与が上がることと、ピアノを弾くことくらいのもの。
願わくば、・・・。




今年一年間、出会い、飲み、話し、泣き笑い、怒り、
あるいは抱き合った全ての人々に感謝して、
締めくくりと致します。




一年間、本当にお世話になりました。
来年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。

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